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自動車評論家 国沢 光宏、痛車(いたしゃ)のインプレッションに挑む[国沢光宏 コラム]

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【エンタメ】2010/07/01
痛車仕様「日産 マーチ 12SR」

痛車(いたしゃ)好きはコアなクルマ好き!?

 「痛車」(いたしゃと読む)というジャンルを御存知だろうか? コトバで聞くとイタリア車とカン違いする人も多いけれど、写真のようなサブカルチャー系のイラストをボディにラッピングしたクルマを示す。なぜ痛車と呼ばれるかは、まぁ雰囲気から察すればよろしいかと思う。
 先日、痛車に試乗する機会を得た。仕事柄、フルカラーリングされたクルマに乗ることが多いので(ラリー車など代表的存在)、目立つことに対する抵抗力は持っているつもりだった。しかし! 「撮影したいので中野駅前のロータリーを走ってくれますか?」と言われた時には「うっ」。
 されどモノ書きの「主要構成部品」は好奇心である。迷うことなく走ってみることにした次第。するとどうよ! 超目立つ! ラリーカーやスーパーカーも注目浴びるけれど、それ以上と言って良いかも知れない。クルマに全く興味なさそうな人までガッツリ見てます。こら驚いた。
私が外に居てもガン見することだろう。クルマと同時に「どんなヤツが乗ってるんだろう?」ということも気になるハズ。このジャンルに詳しい知人の北森氏(月刊「痛車道」というアキバなどで人気のフリーペーパーの発行している)に聞くと「みんな普通のクルマ好きです」。
 イメージとしてはラリーのファンに近い感じ。ラリーファンって良識ある人が多く、社会性高い。ラリー終了後の観戦場所も(多くは林道の横)、ゴミ掃除する必要ないくらいクリーン。そういった意味じゃ競技場でサッカーのゲーム見る人にも似ている。悪いコトして喜ぶタイプと違う。
 おそらく若者のクルマ離れとも密接にリンクしてるんだと思う。現在39歳以下の人は、クルマによる環境破壊や事故加害性の高さを強調された学校教育を受けている。結果、大半の若者がクルマに興味を失った。それでもクルマを好きだという人は「飛ばして気晴らしする」反対の方向に行ったのだろう。
 実際、痛車は社会攻撃性が低い。というか「痛車」という微妙なネーミングを受け入れ、むしろ歓迎していることに、彼らの社会性を感じます。しかも「クルマ好き度」だって高い。写真のマーチ12SRのオーナーも筑波1000などの走行会に参加しているそうな。聞けば痛車だけで走行会が開けるという。
 ただ前出の北森氏によると「最近、社会攻撃性のある人も大型SUVや高級輸入車などの痛車に注目してます。目立ちますから。こういった人達が入ってくると心配です」。本来ならプリウスや日産リーフで痛車を作るべきなのかもしれません。以上、痛車の豆知識でございました。
痛車仕様「日産 マーチ 12SR」
(レポート:国沢 光宏

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