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もはやEV(電気自動車)は高くない! リーフとプリウスの比較で分かったEVのお買い得度[国沢光宏 コラム]

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【ビジネス・経済】2010/10/06
2010年12月、いよいよ日米で市販をスタートする日産の電気自動車「LEAF(リーフ)」[写真はプロトタイプ]

日産 リーフ、補助金込みで299万円から

日産のEV(電気自動車)「Leaf(リーフ)」 国内 市販仕様 外観 画像
 電気自動車は普通のクルマより高い、と認識している人が多いと思う。実際、三菱自動車の「i-MiEV(アイ・ミーブ)」の場合、どう計算しても割高だった。しかし。10月1日から仮注文を開始した日産の電気自動車「リーフ」は意外や意外。エネルギーコストまで含めて考えれば普通のクルマより安いのだ。以下、計算してみたい。

 まずリーフの価格から。10月1日より配布されている最新のカタログを見ると、車両価格は補助金を使えば『X』グレードで299万円。驚くのが装備内容。充電場所や走行可能距離の表示までしてくれるナビゲーションシステムや、高価なLEDヘッドライト、アルミホイール、サイドエアバッグ付き。
 トヨタのハイブリッドカー「プリウス」で言えば220万円の『S』グレードに16インチホイールと、30万8700円する工場オプションのナビ、ツーリングセレクションに含まれているLEDヘッドライト、リアスポイラーを加えたものだと考えれば良い。LEDヘッドライトと16インチホイールなどを10万円として260万円。
 といった具合でリーフ Xとプリウス Sの価格差は約40万円ということになる。参考までに書いておくと、プリウスと同格のオーリス1.8の価格は251万7千円で(装備を揃えた場合)、もはやガソリンコストを考えればプリウスの方が明確に安いため比較対象から外します。

【関連情報】
12月発売の電気自動車「日産 リーフ」に会員制サポートプログラムを設定[2010.09.22/CORISM]

プリウスとの差額40万円は、燃料代の差で十分に回収出来る!

日産 リーフ 駆動系
 ここからが本題。走行1万km毎に必要なエネルギーコストは、リッター20km走るプリウスで6万3千円。方やリーフだと深夜電力を使えば1万3千円(電費7km/kWhで計算)。何と! 1万km走る度に5万円もリーフの方が安いのだ。いや、リーフなら無料で充電出来る場所も少なくない。
したがって40万円の車両価格差は、8万km走らないウチ、モトが取れてしまう。8万km以上走ったなら、1万km毎に5万円浮くのだから大きいです。

 こう書くと「日産は6年間でバッテリー性能が80%になると言っている。6年間で8万km走らないと損になるだろう」と思うかもしれない。
 興味深いことに日産の発表を見ると6年とだけ書いてあり、走行距離について明記していないのだ。取材してみたら、6年の根拠になっているのは平均走行距離が3万km程度のアメリカを想定した使い方だという。したがって距離で示すと18万km。これだけ走れば十分じゃなかろうか?
 ちなみに1回の走行距離を120kmとして、充放電回数1500回。性能を低く見積もって1000回にしても12万km。加えてフル充電フル放電というリチウム電池にとって過酷な使い方をしたケースであり、50%使って充電という負担の少ない使い方なら18万km以上持つと考えていい。
 もちろんリーフを買って6年後にガリバーで売る(6年以内に手放すと補助金を返還しなければならない)、ということも可能。6年後は間違いなく環境の時代。高く手放せることだろう。いろんな意味でリーフは皆さんが考えているよりずっと安価なクルマだと思う。私はすでに仮注文しました。
日産 EV リーフ インテリア
日産 リーフのインテリア[市販仕様:プロトタイプ]

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(レポート:国沢 光宏

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