トヨタ ラクティス新車情報 燃費がアップしアイドリングストップ機能もオプション装着に [CORISM]

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【トヨタ】2012/11/30

燃費は大幅アップするが、お買い得感は失う

 トヨタは、コンパクトカーのラクティスを一部改良して発売を開始した。

 トヨタ ラクティスは、2010年11月にデビューし2代目となったコンパクトカー。トヨタ ヴィッツよりもひと回り大きく、1.5L車を中心とし1.3L車も用意されている。

 今回の一部改良では、1.5L・2WD車に、燃焼改善やフリクション低減などの改良を施したエンジンと、伝達効率を向上させたSuper CVT-iを搭載し、JC08モード19.0km/Lの低燃費を実現。変更前の18.4km/Lから、わずかだが燃費が向上した。

 大きなポイントは、1.3Lと1.5Lの2WD車にアイドリングストップ機能がオプション設定されたことだ。1.3L・2WDアイドリングストップ機能付車は19.6km/L、1.5L・2WDアイドリングストップ機能付車は20.6km/Lと大幅な燃費アップに貢献している。

 ただし、アイドリングストップ機能のオプション価格は、1.5L車で84,000円と想像を超える高価なプライスが付く。高価な理由のひとつとして、S-VSC(横滑り防止装置)&TRCが同時に装着されるのだが、この装備は法律で2014年10月1日以降装備が義務化されるのだから、今回の一部改良でイッキに標準装備化すれば解決できる要素のものだ。

 1.5L車のエコカー減税は、アイドリングストップ機能付きで75%、アイドリングストップ機能無しは50%減税となっていて、減税分でアイドリングストップ機能等分を相殺することはできない。予防安全の観点からいえば、S-VSC(横滑り防止装置)&TRCは、ぜひとも装備したいオプション。そうなると、1.5LのGグレードが、179.4万円となる。そうなると、若干装備は違うものの、ハイブリッドカーであるトヨタ アクアSグレードの179万円より高価なクルマとなる。燃費だけを比べれば。アクアの燃費は35.4km/Lと圧倒するだけに、ラクティスは非常に選びにくいクルマになり、お買い得感はあまりない。当然、アクアにはアイドリングストップ機能もS-VSC(横滑り防止装置)&TRCも標準装備だ。

<トヨタ ラクティス価格>
・1.3L FF車
X 1,440,000円
X“Vパッケージ” 1,377,000円
L'épice 1,510,000円
G 1,595,000円
・1.5L FF車
X 1,555,000円
L'épice 1,625,000円
G 1,710,000円
S 1,815,000円
・1.5L 4WD車
X 1,708,000
X“Vパッケージ” 1,645,000円
L'épice 1,778,000円
G 1,863,000円

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(レポート:CORISM編集部

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