クルマというより走るスマフォ?【トヨタFun-Vii(ファン ヴィー)】東京モーターショー出品車 [CORISM]

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【トヨタ】2011/11/29

走るコミュニケーション用ルーム?トヨタFun-Vii(ファン ヴィー)

トヨタFun-Vii(ファン ヴィー)
 トヨタは、東京モーターショーでヒトとクルマと社会が“つながる”20XX年の未来を具現化したコンセプトカー「トヨタFun-Vii(ファン ヴィー)」を出展する。

 このトヨタFun-Vii(ファン ヴィー)は、クルマと言うよりは、走るスマートフォンのようなイメージ。ボディ全面がディスプレイとなっていて、ボディ色や表示項目を自由に変更できるほか、情報端末としてメッセージ表示などにも活用できるという。通信インフラが整った場所では、自動運転も可能だ。

 もはや、こうなってくると、移動ツールとしてのクルマというよりは走るコミュニケーションルームのようなもの。運転を楽しむというよりは、移動時間にいかに外部とのコミュニケーションができるかをアピールしているように思える。確かに、クルマ離れは深刻化している一方、スマートフォンのようにコミュニケーションツールの人気は衰えることを知らない。そういうマーケットを考えると、こういうクルマ? もありなのだろう。

 しかし、トヨタは先に発表された小型FRスポーツカー、トヨタ86のように「純粋にクルマの運転を楽しむ」という絶滅危惧種的クルマにも力を入れている。トヨタFun-Vii(ファン ヴィー)とトヨタ86は、まさに真逆のコンセプトで生まれたクルマが東京モーターショーで出品されることになるのだ。
 
 どちらのコンセプトがいいとか悪いとかではなく、トヨタはマーケットが恐らく二極分化していくと捉えているのだろう。とはいえ、トヨタ86のようにクルマを純粋に楽しむという方向性は、かなりニッチなマーケット。これを二極化というと、少し違うのかもしれない。どちらにしても、極端に違うクルマが並ぶ東京モーターショーのトヨタブース。これからのクルマがどうなっていくのかを考えるには、おもしろい場所かもしれない。

<トヨタFun-Viiの特長>

・アプリケーションをダウンロードする感覚で、内外装の表示項目を自在に変更するパーソナライズ機能を強化。ボディ全面をディスプレイとしており、ボディ色や表示項目を自由に変更できるほか、情報端末としてメッセージ表示などにも活用。

・駆動系のほか、制御系、マルチメディア系の各種ソフトウェアを、ネットワーク経由で常に最新版に保つネットワークアップデート機能を搭載。

・周辺の車両やインフラとつながることにより、交差点の死角にいる車両を事前に察知することや、友人の車両とのコミュニケーションが可能。

・車内全体もディスプレイとなっており、雰囲気に合わせてインテリア表示を自在に変更できるほか、AR (Augmented Reality・拡張現実)を活用したナビ情報等の表示が可能。また、走行などに必要な情報表示や操作は、「ナビゲーションコンシェルジュ」との対話形式インタフェースで実現。車両の一部操作には、スマートフォン等のモバイル端末も使用。

・ボディサイズは全長4,020mm×全幅1,745mm×全高1,415mm ホイールベース2,750mm 乗車定員 3名

トヨタFun-Vii(ファン ヴィー)
トヨタFun-Vii(ファン ヴィー)
トヨタFun-Vii(ファン ヴィー)


トヨタFun-Vii(ファン ヴィー)
トヨタFun-Vii(ファン ヴィー)
トヨタFun-Vii(ファン ヴィー)


トヨタFun-Vii(ファン ヴィー)
トヨタFun-Vii(ファン ヴィー)
トヨタFun-Vii(ファン ヴィー)

トヨタFun-Vii(ファン ヴィー)

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(レポート:CORISM編集部

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