FT86よりトヨタ的! ハイブリッドシステムでエコと走りの両立【GRMNスポーツハイブリッド・コンセプト2】 [CORISM]

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【トヨタ】2011/06/24

スポーツカーの近未来をカタチにしたジキルとハイド?

 トヨタは、ドイツで行われる第39回ニュルブルクリンク24時間耐久レースで、コンセプトカー「GRMN SPORTS HYBRID Concept II」を展示した。このGRMNスポーツハイブリッド・コンセプト2は、 トヨタお得意のハイブリッドシステムを改良。ミッドシップ・レイアウトによる車両の回頭性の良さと、フロントをモーター駆動とすることによる安定性を兼ね備えた4WDスポーツハイブリッドシステムを搭載。EV走行も可能なので、スポーツ走行以外は極めてエコ度が高い新世代のスポーツカーといえる。

 トヨタは、2012年にはすでに色々なモーターショーでお披露目済みのスポーツカーFT86を発売予定。このFT86は、スバルとの共同開発というFRスポーツカー。走る楽しさを追求したというのだが、既存の技術の上にあり、今更普通のスポーツカーを出してどうするのか? まったく新しさを感じない、という疑問の声も多い。

 対して、このGRMNスポーツハイブリッド・コンセプト2は、いかにもトヨタっぽい。トヨタ自慢のハイブリッド技術を駆使して、新しいスポーツカーのカタチを提案している。

 このスタイルになる前のコンセプトカーに試乗した時は、今まで経験の無いスポーティな走りが味わえた。EV走行時の穏やかさは、アクセルをグイッと踏み込むと一変する。エンジンがかかると同時に、強烈なモーターアシストでエンジンの回転が上がるのを待つまでもなく、ガツンと一気に加速する。EV走行時の穏やかさと、スポーツ走行時の荒々しさという2面性をもった面白いクルマだった。
 
 このデザインには、まったく近未来感は感じないが、新しいスポーツカーのマーケットを築くという意味では、かなり楽しみな1台だ。

車  名 GRMN SPORTS HYBRID Concept II
エンジン 型式 2GR-FXE
総排気量 3.456 L
最高出力 183 (249) kW (PS)
システム出力 220 (299) kW (PS)
ボディ 全長 4,350 mm
    全幅 1,890 mm
    全高 1,200 mm
ホイールベース 2,575 mm
車重 目標 1,500 kg以下
車両レイアウト ミッドシップレイアウト+フロントモーター
タイヤ フロント 225/40R19
    リア     255/35R19

GRMNスポーツハイブリッド・コンセプト2

GRMNスポーツハイブリッド・コンセプト2
GRMNスポーツハイブリッド・コンセプト2
GRMNスポーツハイブリッド・コンセプト2


GRMNスポーツハイブリッド・コンセプト2
GRMNスポーツハイブリッド・コンセプト2

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(レポート:大岡 智彦

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