アルファロメオ4C新車情報・購入ガイド 速くて美しい上に、革新的な超軽量カーボンボディをもった究極のコンパクトスポーツ! [CORISM]

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【アルファロメオ】2014/06/20

コンパクトカー並みの4mを切る全長ながら、ワイド&ローの美しすぎるスタイリング

アルファロメオ4C
 アルファロメオ は、スポツーカー 「アルファロメオ4C 」の発売を2014年7月1日より開始する。同時に導入限定仕様となるアルファロメオ4Cローンチエディションも同時に発売を開始。この4Cローンチエディションは100台限定となっている。

 アルファロメオ4Cは、1930年代の8Cや6Cに代表されるスポーツカーの伝統を受け継いだモデル。イタリア・モデナのマセラティ工場で生産されている4Cは、2011年のジュネーブ国際モーターショーにて初披露。コンセプトモデルほぼそのままのスタイルで登場した。

 その姿は、2007年に登場したアルファロメオ8Cコンペティツィオーネとよく似ている。ただし、8Cは世界限定500台で2,200万円というスーパーカーだ。その8CのDNAを受け継いだともいえる4Cは、スタイルだけでなく、カーボン製ボディをもつなど、共通した部分が多い。特別な人へ向けた8Cだったが、4Cはより多くのスポーツカーファンが手に入れやすい783万円からという価格設定となっている。

 アルファロメオ4Cのコンセプトとデザインは、1967年に登場したアルファロメオTipo33/2 Stradaleからインスピレーションを受けている。軽量さと流麗なボディラインは、両車に共通するポイントでもある。

 アルファロメオ4Cのボディサイズは、全長3,990mm×全幅1,870mm×全高1,185mm。なんと、全長はフィットアクア などのコンパクトカー 並み。それでいて、全幅はレクサス LS などの大型サルーン並みなのだ。そして、全高は低重心をウリとするトヨタ 86 が1,285mmなのに対し、4Cはさらに100mmも全高が低いことになる。まさに、ワイド&ローのフォルムをもつ。

 搭載されるエンジンは、1750と呼ばれる1.7Lの直4直噴ターボが搭載される。スペックは違うが、ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデにも搭載されていたもの。4C用の1750は、最大出力177Kw(240ps)/ 6,000rpm、最大トルク350Nm(35.7㎏-m)/ 2,100-4,000rpmというスペックをもつ。

 このエンジンスペックを見て、スポーツカーの割には、ちょっとアンダーパワーっぽく感じるかもしれない。確かにメルセデス・ベンツ のA45 AMG などは2.0Lターボで360ps&450Nmという強烈なパワーをもつ。そんなモデルと比べると、確かに非力。ただ、既存モデルのエンジンを用い最適化することで、アルファロメオ4Cの価格を下げることもできた。

アルファロメオ4C
アルファロメオ4C
アルファロメオ4C

アルファロメオ4C

超軽量のパッセンジャーセル+アルミサブフレームによる、軽量ボディがもたらす切れ味抜群の走りとは?

アルファロメオ4C
 そして、アルファロメオ4Cの場合、コンセプト通り、多くのコストを軽量化に注ぎ込んでいる。4Cのボディには、なんとスーパーカー並みのカーボンファイバー製パッセンジャーセルとアルミニウムサブフレーム、低密度SMC(ガラス繊維強化樹脂)製のボディパネルが使用されているのだ。
 
 このカーボンファイバーは、全方位に同一の強度を発揮する「等方性」を持つため、従来型素材に比べ抜群の強度があり軽量だという。また、これまで量産モデルでの実用化は困難とされていた最先端複合素材のSMC(ガラス繊維強化樹脂)を導入。ボディパネルには、一般的なボディ鋼板に比べ20%軽い低密度SMCを採用し軽量化している。

 その結果、4Cは乾燥重量950kgという軽量ボディを手に入れた。車両重量は、1,100㎏となっていて、この車重はフィット ハイブリッド などのコンパクトカーとほぼ同等。軽量化は、運動性能を司る重要な要素のひとつ。4Cはこうしたコンパクトカーに、250ps&350Nmというエンジンを搭載したようなものということにもなる。その俊敏性は圧巻で、0-100km/hの発進加速4.5秒(欧州仕様参考値)と、クラストップを誇るという。この数値は、わずか240psしかないクルマとは思えないくらい速い。

 当然、軽量化はサスペンションなどのハンドリング性能にも大きく影響する。ミッドシップによる重量バランスの良さを含め、コーナーリングスピードなど、想像を超えた走行性能が期待できるだろう。ただ、軽量化を重視したためか、燃料タンクは40Lと少々少な目。ロングツーリングには不向きかもしれない。

 1750エンジンと組み合わされるミッションは、乾式デュアルクラッチを備えた6速AT「Alfa TCT」が搭載さてている。

 制御系では、ジュリエッタにも搭載されている路面や走行状況、ドライバーの意思に応じたパフォーマンスが得られる「Alfa Romeo D.N.A.システム」が採用されている。このシステムは、扱いやすい「All weather」、バランス重視の「Natural」、機敏な走行性能重視の「Dynamic」と3つのモードがある。

 4Cでは、さらにDynamicのスイッチを数秒間押し続けると、最強のパフォーマンスモードである追加機能「Alfa Race」モードに切り替わる。このモードは、電子制御式デバイスの介入を最小化する。ABSが作動するような、緊急回避時を除きESCはOFF状態。また、ASRも機能しないため、ドライバーのアクセル操作のみで、自由自在にトラクションをコントロールすることが可能となっている。

 そんなアルファロメオ4Cの価格は783万円から。100台限定となるアルファロメオ4Cローンチエディションの価格は891万円となっていて左ハンドルしか選べない状態。アルファ8Cに比べれば、かなりリーズナブルといえるが、それでもパッケージオプションを加えると、スグに800万円オーバーになる。まだまだ限られた人が乗るスポーツカーではあるものの、超軽量ボディにアルファロメオらしいユニークで美しいスタイルは多くの人を魅了することは確実だ。

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アルファロメオ4C価格、燃費、スペックなど

アルファロメオ4C
■アルファロメオ4C価格:7,830,000円 ローンチエディション(100台限定):8,910,000円

■アルファロメオ4Cスペック
型式 ABA-96018
ハンドル位置 右 / 左
全長(mm) 3,990 全幅(mm) 1,870 全高(mm) 1,185
ホイールベース(mm) 2,380
トレッド 前/後(mm) 1,640 / 1,605 <1,640 / 1,595>
車両重量(kg) 1,100 乗車定員(名) 2
エンジン型式 960A1 エンジン種類 直列4気筒 DOHC 16バルブインタークーラー付ターボ
総排気量(cc) 1,742
ボア × ストローク(mm) 83.0 × 80.5 圧縮比 9.2
最高出力〈kW(ps)/rpm〉[EEC] 177(240)/ 6,000
最大トルク〈Nm(kgm)/rpm〉[EEC] 350(35.7)/ 2,100 - 4,000
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量(ℓ) 40 ラゲッジルーム容量(ℓ) 110
クラッチ形式 乾式多板ダイヤフラム 駆動方式 後輪駆動
トランスミッション形式 Alfa TCT(6速乾式デュアルクラッチオートマチック)
ステアリング形式 ラック & ピニオン
サスペンション 前 ダブルウィッシュボーン(スタビライザー付)
後 マクファーソンストラット(スタビライザー付)
主ブレーキ 前 ベンチレーテッドディスク 後 ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ 前 205/45R17 <205/40R18> 後 235/40R18 <235/35R19>
最小回転半径(m) 5.5
燃料消費率 JC08モード (km/ℓ)  12.1
<>:スポーツパッケージ装着車

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アルファロメオ4C画像集

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(レポート:CORISM編集部

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