トヨタの生産の復調が早まったと報じられています。株主総会で豊田社長が語ったほか、アメリカからも回復が早まったとのニュースが入っています。
報じられたニュースがトヨタ関係者の発言をどれだけ正確に伝えているかという問題もありますが、発表のたびに状況が好転してくるのは、常に保守的な見通ししか発表しないトヨタらしいところです。
以前、ヤフーブログにも書きましたが、こうした発表の仕方だと、聞いている側としては発表のたびにだまされていたのか、というような気分にもさせられます。
もちろん、それぞれの発表のときには、その時点で確実に言えることだけを発表していて、だましたりするような悪意は全くないのは分かっています。また、調子の良いことを言ったのにそれが実現しないのに比べたら、控えめな発表が現実になったときに好転したほうが良いでしょう。
でも、できるなら、『現在の時点ではここまでしか言えないが、さらに改善するよう頑張っているので、これくらいになるという期待も持っている』といった感じで、ある程度は幅のある発表をしても良いのではないかと思います。
そうでないと、『トヨタがこのように発表したのだから、実際にはそれより改善されてこれくらいになるだろう』というような形で、トヨタの発表が額面通り受け取られないのが当たり前になってしまう危惧を感じます。というか、決算発表のときのアナリストの反応はすでにそれに近いものになっています。
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