日産シルフィ新情報・購入ガイド ダウンサイザーも満足するレザーシート装備で、上質感を向上した特別仕様車ルグラン登場! [CORISM]

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【日産】2015/02/10

上質感は上昇したものの、価格はやや高価

日産シルフィ ルグラン
 日産 はミディアムサイズのセダン であるシルフィ に、特別仕様車ルグランを設定し発売を開始した。

 日産シルフィは、2012年12月にデビュー。先代のブルーバード・シルフィという車名から、ブルーバードの名前が無くなりシルフィとなった。シルフィは、すでに北米や中国で発売されているグローバルセダン。北米ではセントラと呼ばれている。

 グローバルセダンということもあり、ミディアムサイズのセダンとはいえ、全長4,615×全幅1,760×全高1,495mmボディサイズはやや大きい。トヨタプレミオアリオン のように全幅1,695mmという5ナンバーサイズのセダンではない。ただし、狭い道での使いやすさを表す最小回転半径は5.2mで、ボディ幅の狭いプレミオ&アリオンより0.1mほど小さく、ちょっと大きくても使いやすさは確保している。

 シルフィに搭載されているエンジンは、直4 1.8LでミッショはCVTのみの設定だ。出力は131ps&174Nmとなっている。燃費は15.6㎞/Lとなっていて、アイドリングストップ機能は未だ装備されていない。ライバル関係にあるプレミオ&アリオンの1.8Lの燃費は16.4km/Lとなっていて、シルフィより燃費性能は優れているが、こちらも未だアイドリングストップ機能さえ装備されていない。両車とも燃費に関しては、それほど優れたものではない。大きくて重いトヨタ 日産セレナ は、シルフィより排気量が大きい2.0Lエンジンを搭載しながら16.0㎞/Lという低燃費性能を誇っているくらいだからだ。

 また、安全装備面では、両車とも自動ブレーキが用意されていない。日産は、ほぼ全車に自動ブレーキを装備するとしているが、シルフィにいつ装着されるか否かは不明だ。また、シルフィには4WD の設定が無い。人気の無いセダンでありながら、特筆すべきポイントがないというのが選択を難しくしている。こうした傾向が、よりセダン離れを加速させているともいえる。こうなってくると、よほどセダンにこだわっている顧客以外、2.0Lで16.4㎞/Lで燃費が良く、自動ブレーキも用意され、車高が高く乗り降りがしやすい都会派SUV であるエクストレイル のほうが魅力的に見えてくる。FF車のエクストレイルの価格は約231万円からと、コストパフォーマンスに優れている。実際、エクストレイルはよく売れている。
 
 そんな状況下の中、数少ないセダンにこだわる顧客向けに用意されたのが特別仕様車シルフィ ルグランだ。ルグランとは最上級を意味することから、美しい輝きを実現した専用16インチ切削光輝アルミホイールや、さらなる上質感を与える本革シートと専用合皮ドアトリムを採用した。

 上級セダンからのダウンサイザーの受け皿的役割をもつミディアムサイズセダンがシルフィ。そのため、クルマのサイズは小さくなっても、上級セダンユーザーを納得させる上質さを与えたモデルだ。

 そんなシルフィ ルグランの価格は、なんと2,674,080円。レザーシートを使ったとはいえ、かなり高価な価格設定となっている。ちなみに、マツダ アクセラハイブリッド (セダン)が約247万円から。自動ブレーキなどの最新安全装備が標準装備されたハイブリッドS Lパッケージは約281万円。燃費性能は30.8㎞/Lと、シルフィに対して倍近い数値となっている。特別仕様車シルフィ ルグラン、非常に厳しい戦いになりそうだ。

日産シルフィ ルグラン
日産シルフィ ルグラン
日産シルフィ ルグラン

日産シルフィ ルグラン

日産シルフィ ルグラン価格、装備など

日産シルフィ ルグラン
■日産シルフィ ルグラン価格:2,674,080円

■日産シルフィ ルグラン専用装備
・ベースグレード:シルフィG
専用本革シート(ブラック)
専用合皮ドアトリム(ブラック)
専用16インチ切削光輝アルミホイール

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(レポート:CORISM編集部

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