【新型日産ノート長期評価レポートvol.2】 評論家 松下 宏が驚いた燃費と使い勝手! [CORISM]

はてなブックマークに追加 Googleブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録
2012/11/04

 

 

24.8km/L!? 想像以上の日産ノートの実燃費

日産ノート

下り坂が多かったとはいえ、24.8km/Lはサスガ

 日産 ノート の燃費を長めの距離を走りながら測定してみた。といっても、インパネに表示される燃費計を前提にした測定だ。

以前は、車載の燃費計と実際の給油量との間に数%程度の誤差があるクルマが多かったが、最近は車載の燃費計も正確性が高まっているので、燃費計を前提にしても大きな問題はない。それ以上の正確性を求めようとしたら、気温や勾配などを含めて測定条件をきっちり合わせなければならなくなるから、逆に現実性がなくなってしまう。

言い訳モードがやや長くなってしまったが、結論から先に書くと、高速クルージングを中心に試したノートの燃費はけっこう良かった。

往路は東京・錦糸町を出発して5kmほど一般道を走った後、首都高~東名高速~小田原厚木道路と走って箱根へ。

途中は、時速80kmから90km程度の速度で左側車線の流れに合わせて走っていたら、燃費計は表示上限の30.0km/Lを示す区間が多く、けっこう燃費が良さそうなイメージ。

もちろん、道路の勾配などによっても表示は変化するが、時速100kmまで上げると30.0km/Lの表示は出にくくなる。勾配の強い区間だけという感じだ。

小田原厚木道路は速度制限が時速70kmなので、これに合わせるというか、まあ部分的には違法性を指摘されない程度の速度超過をしながらも小田原まで。ここまでの燃費はトータルで22.5km/Lで、高速クルージングの燃費はけっこう良い数値であることが分かった。

小田原から箱根新道を通っての上りは、急な勾配や前をゆっくり走るトラック、さらには追い越し可能区間でのトラック追い越しのための加速などなど、燃費に関する悪条件が重なることもあって燃費は見る見るうち悪化。5kmほどの山登り区間を終えてトータル114.5km走った後の平均燃費は18.5km/Lだった。もちろん決して悪くない数値だ。

凄かったのは復路。往路で燃費を悪影響した箱根新道の下りでは、ほぼ全面的に30.0km/Lが表示される形になったこともあり、小田原厚木道路から東名高速に入ってもなかなか燃費表示が落ちていかない。首都高でもほとんど渋滞がなかったので、向島で降りたときの燃費は110.9kmの距離を走って24.8km/Lという好数値。カタログ燃費(24.0km/L)を上回るデータが得られた。

ゆっくりと、たんたんと走っていたものの、ストレスを感じながら我慢して走るような形ではなく、流れに乗って走ってこの燃費は大したものだと思う。

市街地を走ると、さすがにこのような好燃費を得ることはできないが、市街地での信号待ちのときにはアイドリングストップ機構が働くので、極端に燃費が悪くなる恐れも少ない。

日産ノート

登り坂が多くなると、さすがに燃費は悪化傾向

日産ノート

バックミラーとモニターを同時に確認できるアラウンドビューモニター

日産ノート

CVTのシフトレバー後方に取り付けられたECOスイッチ。ドライバーの無駄なアクセル操作を抑制し、定年化に貢献する

便利機能としてだけではない、安全性向上にも役に立つアラウンドビューモニター

 ノートに試乗してもうひとつ良いと思ったのは、アラウンドビューモニター。上級グレードに6万3000円でオプション設定される装備だが、クルマを真上から見た映像がバックミラーに映し出される(カーナビの画面にも出せる)ので、車庫入れがとても便利。

実を言うと、最初はこの装備を使うと逆に車庫入れがしにくいと思ったのだが、何度か使って慣れてくるととても便利な装備になる。

クルマの周囲が見える形になるので、人が近づいてきたなどはすぐに分かる。幼児が、母親のクルマが帰って来たのを見て喜んで近付いたために、母親の運転するクルマにひかれた、などという悲劇は、この装備があればほとんど防げるのではないだろうか。

最後にラゲッジスペースの使い勝手もまずまずだった。荷物の床面が2段階に切り換えられるほか、後席の背もたれを倒せるので、けっこうかさばる荷物を積むこともできる。

トノカバーがあればさらに良かったが、ノートのラゲッジスペースの使い勝手は上々のレベルにある。

日産ノート

2段構造のラゲッジスペース。アレンジ次第で意外なほど便利に使える

日産ノート

トノカバーは装備されていない。防犯面でも、荷室を隠す必要はある

日産ノート

荷室を上段にして、後席を倒すとフラットで広大なラゲッジスペースになる

<新型日産ノート グレード/価格>

■2WD HR12DE車
・S 1,249,500円
・X 1,298,850円
■2WD HR12DDR車
・S DIG-S 1,449,000円
・X DIG-S 1,499,400円
・MEDALIST 1,674,750円
■4WD HR12DE車
・X FOUR 1,557,150円

代表グレード 日産ノート X DIG-Sスペック
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,100×1,695×1,525mm
ホイールベース[mm] 2,600mm
トレッド前/後[mm] 1,480/1,485mm
車両重量[kg] 1,090kg
総排気量[cc] 1,198cc
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 72(98)/5,600
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 142(14.5)/4,400
ミッション CVT
タイヤサイズ 185/70R14
JC08モード燃費 24.0km/L
定員[人] 5人
税込価格[円] 1,449,000円
発表日 2012/8/28
レポート 松下 宏
写真 編集部

<日産ノートのさらに詳しい情報はコチラ↓↓↓>
日産ノート公式サイト

<日産ノート長期レポートはコチラ↓↓>
日産ノート 長期レポート一覧ページ

<【新型日産ノート試乗レポート】>
日産ノート新車試乗記
徹底的に燃費にこだわったエコスーパーチャージャー

コメント

すみません、わたしは先代ノート乗りですが、確かトノカバーはオプションでもなかったかと・・。
ラゲッジルームの二つに分かれてるカバーは先代は標準、新型はオプションだと思います。
by いいちこ
2012/11/12 19:38
いいちこ様
ご指摘ありがとうございます。先代ノートにもトノカバーはありませんでした。修正いたしました。
by 編集部
2012/11/12 21:57

【関連記事】

【オススメ記事】