クルマで花粉症と乾燥肌対策!? エアコン性能で決める自動車選び! [CORISM]

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【生活・文化】2011/02/11

最新版のプラズマクラスターイオン発生器付きオートエアコンとビタミンCフィルターを装備した日産の新型ミニバン「セレナ ハイウェイスター」のインテリア

びっくり! クルマのエアコンは家庭用の20倍の性能だった!

日産 新型「セレナ」 外観 画像

日産 セレナ

 そろそろ始まる花粉症シーズン。そして、冬の乾燥肌。そんな悩みをもつ人にとって、花粉症&乾燥肌対策の空気清浄機やエアコンなど家庭用家電では大人気の商品。
 最近何かとマーケットニーズをいち早く察知して、商品化する日産自動車も数年前から、そんなニーズに対応するクルマ用エアコンの開発していた。単純にエアコンといえど、クルマのエアコンは想像以上に高性能なのだ。車内は、居住空間は小さいのにガラス面積が多く断熱効果が小さい。そのため、一般家庭用の約20倍の能力が必要とされている。これだけでも十分にすごいのだが、さらに、臭いやカビ、花粉などから車内の環境を守るために、色々な技術が使われている。

プラズマクラスターとブドウでアレルゲンを不活化

日産の高級ミニバン「エルグランド」のインテリア 画像

日産の高級ミニバン「エルグランド」のオートエアコンシステムにも最新のプラズマクラスターイオン発生器が搭載されている

 そのひとつがシャープ製のプラズマクラスターイオンだ。最近では、車載用まで登場し大人気。つまり、クルマの中でもより快適に過ごしたいというニーズが高まっているということだ。このプラズマクラスターイオンは、花粉症の原因となるアレルゲンを不活化する効果が検証されている。また、花粉症だけでなくダニやカビ、ウイルスなどにも効果があるというのだから、車内環境向上の必須アイテムともいえる。
 もちろん、日産のエアコンは、単純にプラズマクラスターイオンに頼っているだけではない。車内に外気が入る前に、ブトウの種子から抽出したブドウポリフェノールフィルターにより高集塵・脱臭・高アレルゲンを除去する。この状況で約94%が除去&不活化できる。それでもわずかに残るアレルゲンや、ドアの開閉や衣服に付着したアレルゲンをプラズマクラスターイオンが不活化することになるのだ。

エアコンから放出されるビタミンCで、しっとり潤い肌!

日産のプラズマクラスターイオン フィルターの違いを実感

日産のプラズマクラスターイオン+ビタミンCフィルター(左)の違いを実感するための特製実験ボックス

 さらに、空気が乾燥するこの季節にもプラズマクラスターイオンは、肌にも優しい。新型エルグランドに搭載され、それ以降に採用される第7世代の発生器は、表皮表面に水分子コートを形成。角質層の潤いが保たれるようになった。さらに、新型セレナに採用されたビタミンCフィルターは、送風共にビタミンCを放出。肌にビタミンCが吸収され保湿効果が得られる。女性男性問わず、花粉症と乾燥肌に悩みをもつユーザーにとっては、絶大な効果を発揮するだろう。

家電化したクルマ選び・・・決め手がエアコン性能になる時代

プラズマクラスターイオンの威力を実感中♪〜・・・の日産 広報部Hさん

「お肌しっとり♪〜」最新プラズマクラスターイオン+ビタミンCフィルターの威力を自ら実感中の日産 広報部Hさん

 あくまで移動のためのツールだという、クルマの家電化が進む。クルマそのものの性能というよりは、いかに移動時に快適であるかを重視する時代になってきた。最新テクノロジーを訴求しても見向きもされずに、ライフスタイルを支援することの豪華装備に注目が集まるのも必然。自動車販売の現場では「奥様、他社のクルマとは基本性能はほぼ同じです。ですが、このクルマのエアコンはビタミンCが放出され乾燥肌にもいいんですよ。さらに、花粉症対策も抜群ですから」と言われれば、さほどクルマに興味のない人なら「それはいいわね! お父さん、これにしましょう」ということになり、最後のひと押しになるはずだ。

 クルマの燃費や衝突安全性能など、クルマを支える最新技術はもう裏方に回る時代。クルマ価値は、安全&低燃費は当たり前、その上にどうやってユーザーのライフスタイル支援のニーズを拾い出し、最新の技術を使い商品化できるのかが重要なのかもしれない。クルマの基本性能に大きな差が無いなら「エアコン性能で選ぶ」。花粉症や乾燥肌に悩むユーザーなら、当然の選択かもしれない。

日産が先代マーチから採用してきた「プラズマクラスターイオン」の進化

日産が先代マーチから採用してきた「プラズマクラスターイオン」の進化
発生器の見た目には変化は少ないが、イオンの発生量はかなり増加している点に注目。

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(レポート:大岡 智彦

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