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パナソニックがトヨタに次いで米・テスラ社へ24億円出資[国沢光宏 コラム]

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【ビジネス・経済】2010/11/05
テスラ ロードスター

日本の大手企業がこぞって米・ベンチャー電気自動車メーカーに投資するワケ

TESLA ROADSTAR[テスラ ロードスター] 充電風景
 よく「EV(電気自動車)の性能はバッテリーで決まる」と言われる。この件、具体的に紹介してみたい。
 現在、テスラ・ロードスターが使っているサンヨーの汎用リチウム電池『18650』は、1本あたりのバッテリー容量にして2.4Ah(2400ミリアンペア)という容量だと思う。このバッテリーを満充電すると、普通の走行ペースなら300km程度走ることが可能。スポーツカーの航続距離としちゃ十分納得できる。また充放電回数にして300回。1回300kmだから9万km走れます。ここから徐々に充電可能量は減っていくが、まぁ70%になるまで使って12万kmか?
 テスラのベースになったロータス・エリーゼの平均的な走行距離を見ると、せいぜい年間数千km。10年乗って数万kmでしかない。12万km走れれば全く問題ないと考えていいだろう。パソコンなどに使われている18650電池でも電気自動車(ただ主に休日のみ使われるスポーツカー)は成立する。

汎用リチウムイオン「18650」電池がEV(電気自動車)の将来を握る!?

TESLA ROADSTAR[テスラ ロードスター] 日本仕様
 さて。11月4日のこと。パナソニックがテスラ社に24億円出資したという発表を行った。すでにトヨタもテスラ社に50億円の出資しているので(テスラ社のノウハウに魅力を感じた、ということだと思う)、優良企業2社のバックアップを受けたテスラ社のポジションは盤石だと思っていい。

パナソニック、米EVベンチャーのテスラに24億円を出資[2010.11.04/CORISM]

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 なぜパナソニックもテスラ社なのか? 今回の提携の際、テスラ社に高性能の18650電池を供給する約束をした模様。次世代の18650電池容量、どうやら3Ah台になるらしい。仮に1.5倍の容量になったらどだろう。こらもう簡単。走行距離なども1.5倍になるということ。すなわち300kmの航続距離が450kmになるワケ。さらに充放電可能回数も500回程度になると言われているため、ヘタる前に22万5千km走れるということになる。70%になるまで使えば30万kmだって走れるだろう。

 こうなってくると電気自動車の将来性は大きく広がる。性能が上がった分を使い、バッテリーの搭載量を減らしても良い。現在テスラに搭載されているバッテリーは450kg。航続距離を現在のレベルと同等にするなら、300kgになる計算。日産リーフのバッテリー重量は300kg近いと言われている。次世代の18650電池の方が軽い?
 ちなみにリーフの電池容量は24kWhで、53kWhあるテスラの半分以下である。トヨタもパナソニックも、18650電池の面白さに気づいたのかもしれません。電気自動車の巡るニュースは面白い! ほとんど停滞してしまったガソリンエンジンと進化の速度からして違います。
TESLA ROADSTAR[テスラ ロードスター] リアビュー 画像

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(レポート:国沢 光宏

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