【ポルシェ 911 カレラ4S 試乗記】マニアのための万能宝箱は、PDKを得てますます最強
【ポルシェ】2009/04/04
ひと目でポルシェ 911だとわかる個性的なデザイン。大径ホイールから覗く強力なブレーキにも注目だ。
滑らかな回転が魅力の新直噴エンジンを搭載!
立体的な造形のフェンダーなどが、とても印象的だ。ガラス製のタルガルーフでも、ハンドリングへの悪影響はまったくない。
カーマニア(最近は死語ですね)の私はどんなクルマでも乗ってみたいと思っている。一台しか乗れないと言われたらポルシェを選択するだろう。そのポルシェファンの私は、いつか乗ってみたいと憧れていたカレラ4Sが今回の試乗である。初対面のカレラ4Sはルビー・レッドのボディカラーは曇り空なのにキラキラと輝き、私は試乗から私情モードにスイッチは切り替わってしまった。
にやけている自分の気持ちを抑えながらシートに腰を下ろすと、ルーフの大きなガラスから光が差し込みブラウンの内装が一段と映える。左手でイグニションキーを回すと、DFI(ダイレクト・フューエル・インジェクション)を採用した新設計の3.8リッター水平対向エンジンは“乗用車”のように静かにアイドリングを始める。エンジンの静かさと滑らかさは走り出してからも同様で、高回転になっても感性に訴える力強さは以前より少ない。空冷ポルシェから水冷ポルシェ、そして今回のDFIエンジン、段々と音も振動も少なくなりエンジンの存在感が希薄となるが21世紀の時代には必要な“進化”なのだろう。
だが385PSのパワーは伊達ではなく、アクセルを踏み込んだ瞬間から体がシートに張り付き、レッドゾーンに向かってタコメーターの針が駆け上がる。しかも回せば回すほどパワー感が増大し7000回転を過ぎても快感は続く。スムーズなエンジンであるがポルシェのドライバーに訴える存在感は健在である。
にやけている自分の気持ちを抑えながらシートに腰を下ろすと、ルーフの大きなガラスから光が差し込みブラウンの内装が一段と映える。左手でイグニションキーを回すと、DFI(ダイレクト・フューエル・インジェクション)を採用した新設計の3.8リッター水平対向エンジンは“乗用車”のように静かにアイドリングを始める。エンジンの静かさと滑らかさは走り出してからも同様で、高回転になっても感性に訴える力強さは以前より少ない。空冷ポルシェから水冷ポルシェ、そして今回のDFIエンジン、段々と音も振動も少なくなりエンジンの存在感が希薄となるが21世紀の時代には必要な“進化”なのだろう。
だが385PSのパワーは伊達ではなく、アクセルを踏み込んだ瞬間から体がシートに張り付き、レッドゾーンに向かってタコメーターの針が駆け上がる。しかも回せば回すほどパワー感が増大し7000回転を過ぎても快感は続く。スムーズなエンジンであるがポルシェのドライバーに訴える存在感は健在である。
新型ミッションPDKはダイレクトさとイージーさを両立させた
PDK(ポルシェ・ドッペル・クップルング)と呼ばれている2ペダルの7速ダブルクラッチトランスミッションも今回が初体験。従来のダブルクラッチトランスミッションは発進時に少しギクシャクする例が多かったが、PDKは渋滞していてもトルクコンバーター式のAT車と同様なスムーズな加減速が可能であった。最新のトランスミッションだから当然と言えば当然かもしれないが、今までのダブルクラッチトランスミッションの中では一番完成度が高い。
渋滞を抜けるとAT車に対してのPDKの優位性とオートマチックモードの制御の良さが光る。アクセルの踏み方一つで最適なギヤが自動で選択されて、アクセルを強く踏むだけでダイレクトな駆動力が途切れる事が無く続く。通常走っている限りはマニュアルモードで走る必要性が無い程、ドライバーの気持ちを理解している優れたトランスミッションである。
唯一の欠点がステアリングに付いているシフトスイッチは使いにくく、他車のようにパドルシフトに換えて欲しい。又、シフトレバーでもマニュアル操作は可能であるが、前に押すとシフトアップ、後ろに引くとシフトダウンでスポーツカーの基準としては逆である。ティプトロニックS(AT)のオーナーからの乗り換えを考えてだろうが、パドルシフトと共に次期モデルでは変更して欲しい。
渋滞を抜けるとAT車に対してのPDKの優位性とオートマチックモードの制御の良さが光る。アクセルの踏み方一つで最適なギヤが自動で選択されて、アクセルを強く踏むだけでダイレクトな駆動力が途切れる事が無く続く。通常走っている限りはマニュアルモードで走る必要性が無い程、ドライバーの気持ちを理解している優れたトランスミッションである。
唯一の欠点がステアリングに付いているシフトスイッチは使いにくく、他車のようにパドルシフトに換えて欲しい。又、シフトレバーでもマニュアル操作は可能であるが、前に押すとシフトアップ、後ろに引くとシフトダウンでスポーツカーの基準としては逆である。ティプトロニックS(AT)のオーナーからの乗り換えを考えてだろうが、パドルシフトと共に次期モデルでは変更して欲しい。
タルガでもハンドリングに影響なし!
タルガは重いガラスがルーフにあるが、ハンドリングにそのデメリットは感じる事はなく、クーペとの差はわからない。ルーフのガラス部分が大きく電動のサンシェードを開ければ、どんな天候でも外と一体感を楽しめる。天気が良いならコンソールのスイッチを押してガラスルーフを開ければカブリオレと同等の開放感が得られる。またハッチバック開閉式のリヤガラスを開ければ後席の後方のラッゲジスペースのアクセスも簡単でオシャレだけでなく実用性も高い。クーペとカブリオレの良いとこ取りで、贅沢なクルマだ。
わずかな試乗時間であったが、DFIエンジンとPDKの完成度が高く、乗れば乗るほど楽しさが増し、クルマを返却するのが残念だった。車両価格は1681.0万円、更に試乗車はオプションが満載で(シートベンチレーションまで装備)1810.6万円と高価であるが、ポルシェの“進化”も確実に上昇している。
わずかな試乗時間であったが、DFIエンジンとPDKの完成度が高く、乗れば乗るほど楽しさが増し、クルマを返却するのが残念だった。車両価格は1681.0万円、更に試乗車はオプションが満載で(シートベンチレーションまで装備)1810.6万円と高価であるが、ポルシェの“進化”も確実に上昇している。
直噴仕様の新開発エンジンを搭載。パワフルな走りは健在で、回転フィールも非常に滑らかなのに驚かされる。
インテリアの造りも911らしさを感じさせてくれる。シートのホールド性は高く、思いっきり走りを楽しむことができる。
ミッションは7速PDK(ポルシェ・ドッペル・クップルング)を採用。ダイレクトな変速とAT並のイージーさを両立させた。
| 代表グレード | ポルシェ 911 タルガ4S |
|---|---|
| ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4435×1850×1300mm |
| 車両重量[kg] | 1610kg |
| 総排気量[cc] | 3799cc |
| 最高出力[ps(kw)/rpm] | 385ps(283kw)/6500rpm |
| 最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 42.8kg-m(420N・m)/4400rpm |
| ミッション | 7速PDK |
| 10・15モード燃費[km/l] | 7.4km/l |
| 定員[人] | 4人 |
| 税込価格[万円] | 1681.0万円 |
| 発売日 | 2008/7/1 |
| レポート | 丸山和敏 |
| 写真 | 佐藤靖彦 |
(レポート:丸山 和敏)
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