【日産リーフ 長期評価レポートvol.5】 日差リーフの実電費チェック! (高速道路編)実電費アップは、こだわりの空力性能にあり! [CORISM]

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2018/03/14

新型リーフの実電費って、どれくらい?(高速道路編)

 日産リーフは、2代目となり40kWhという大容量リチウムイオンバッテリーを搭載したことで、航続距離が大幅に伸びJC08モードで400㎞となった。先代リーフが30kWhのバッテリーでJC08モード280㎞だったので、120㎞も航続距離が伸びたことになる。

 EV(電気自動車)の場合、燃費ではなく電費などと呼ぶ。JC08モードの燃費や電費に関しては、懐疑的に感じている人も多い。とくに、EVの場合、走る場所や走り方で電費は大きく変化する。とはいえ、リーフの実際の電費値はどれくらいなの? 実際のところどれくらいの航続距離なの? などが、ある程度分からないと、購入候補リストに入れるか入れないかも決められないのは当然のこと。

 そこで、リーフの実電費値をチェック。まずは、横浜の日産本社から首都高速を経由し、横浜町田ICから沼津ICまでの約100㎞を走行。高速道路での実電費を計測した。

高速道路のダラダラ低速走行や、渋滞には疲れ知らずのプロパイロットが、とにかく便利!

日産リーフ

プロパイロットの起動は簡単。ブルーのプロパイロットボタンを押し、システムが稼働したら、SET-スイッチを押す。メーター内の画面に表示された設定速度に対して、速度を上げたいときはRES+を押す。速度を落としたいときはSET-を押す。

 高速道路での電費チェックは、日産の本社がある横浜がスタート地点。日産本社のすぐ近くにある首都高速みなとみらい入口から、保土ヶ谷バイパスを経由。東名の横浜町田ICを目指した。

 リーフは、ECOモードとe-Pedalを選択。当日は冬とはいえ暖かく気温は14度。エアコンの温度設定は23度とした。高速道路では、プロパイロットでの走行。速度は制限速度内に設定した。

 リーフの実電費チェック当日の首都高速は、やや混雑している状況。速度は70㎞/h以上になかなか上がらない状態。その中で、左側の車線をキープ。そのまま、保土ヶ谷バイパスへ。保土ヶ谷バイパスは、さらに混んでいて、停止こそしなかったが、30㎞/hくらいまで速度が落ちることも。ダラダラと東名横浜町田ICへ。

 このダラダラ走行では、プロパイロットの偉大さを実感。ステアリングをしっかりと握ってさえいれば、車線を維持しながら先行車に追従してくれる。こうしたストレスがたまる移動時なのに、アクセルとブレーキ操作から解放されるので、疲れ知らずというのも大きなメリットだ。

 ただ、注意したいのは、たまに車線が認識できなくなること。これは、システムエラーではない。保土ヶ谷バイパスなどでは、主に車線を示す白線が消えかけていることが理由だ。車線が認識できなくなった場合は、音とメーター内の簡易図で車線を認識していないというメッセージが出ているのですぐに確認できる。クルマ任せにするのではなく、常にクルマからのメッセージに注意し、前方をしっかりと注視することが重要だ。プロパイロットは、あくまでもドライバーのサポート機能だ。

ダラダラ走行が効いた? 想像以上の電費8.3㎞/kWhを達成!

日産リーフ

平均速度が高速道路の割には遅く59㎞/hだったことも電費に好影響を与えた。

 東名横浜町田ICからも、混雑状態は解消せず。プロパイロットは100㎞/hに設定したものの、追い越し車線には出ない状態では、80㎞/hを超えることはなかった。ある意味、ちょっとしたエコドライブ状態がしばらく続いた。

 その後、一旦、海老名SAで電費のチェック。走行距離約34.0㎞。平均速度は59㎞/h。そして、電費はなんと8.3㎞/kWhを叩き出した。

 これには、少々驚いた。初代リーフの前期型24kWh車では、7.0㎞/kWh台がいいところといった印象で8.0㎞/kWhを超えるというイメージはあまりなかったからだ。みなとみらいから海老名SAまでの区間は、比較的平坦路だったことも優れた電費値を出した理由のひとつだろう。

 また、リーフとプロパイロットの相性もいいように感じた。モーターは緻密な制御が可能。加減速が繰り返されるようなダラダラ走行時にも、絶妙なモーター制御でスムースな走行ができていた。人が運転して必要以上にアクセルを踏み込み電費を悪化させることがないのも、電費が良かったふたつめの理由だろう。

日産リーフ

海老名SAでは、11%しか電池を消費していなかったので充電はしなかった。

日産リーフ

剛性アップや遮音により、先代リーフに比べ静かになったe-パワートレイン。また、インバーターの冷却性の向上などにより、モータートルクを約25%もアップし320Nmを達成している。

日産リーフ

全体的に、よりスポーティなイメージとなった2代目リーフのインパネまわり。

登り坂では、やはり電費ダウンは避けられず・・・

日産リーフ

電費チェック当日は、冬だったがとても暖かく、比較的標高の高い足柄SAでも気温は13度。ヒーターの負担も小さかったことも電費を向上させた要因のひとつだ。

 海老名SAを出て、次は足柄SAへ向かう。海老名SAから先は、しばらくの間登り坂が続く。登り坂など大きく負荷がかかると、EVの電費はかなり悪化傾向になる。

 そこで、やや電費を気にした走行することにした。100㎞/h制限中は90㎞/h、80㎞/h制限では、80㎞/hでプロパイロットを設定。左側車線をキープ。右側車線には出ないガマンの走りに徹した。この区間は、ちょっとしたエコラン気分。比較的遅めの速度ということもあり、電費の落ちは想像以上にゆっくりだった。足柄SAに到着した時の電費は、やはり7.1㎞/kWhまで落ち込んだ。

空力性能の向上が、実電費に貢献。100㎞の高速走行では、電費7.8㎞/kWhを記録

日産リーフ

約100㎞走行しても、バッテリー残量は62%。航続可能距離は180㎞と表示された。

 最終目的地は、日産本社から約100㎞となる沼津ICだ。御殿場ICを少し過ぎたくらいから、やや下り坂になる。EVにとって登り坂は厳しい結果になるものの、下り坂は得意科目。登り坂で使った電力が回収できるので、好電費が期待できる。この区間も、プロパイロットは90㎞/h設定。左側車線キープでの走行だ。

 沼津ICでの数値は、下り坂の恩恵で電費は回復し7.8㎞/kWhとなった。約100㎞高速道路を走行した結果だ。リーフが搭載するリチウムイオンバッテリーの容量は40kWhなので、単純計算で300㎞以上走れることになる。

 2代目となった新型リーフは、電池容量のアップによる航続距離のアップだけでなく、実電費面でも向上した印象が強い。とくに、高速道路で重要な空力性能による電費向上が図られている。日産によると、高速道路での空気抵抗によるエネルギー損失割合は、ガソリン車が13.3%なのに対して、EVでは59.3%も占める。つまり、どれだけ空気抵抗を減らすことができるかということが、高速道路での電費向上につながる。

 2代目リーフでは、新形状のアンダーカバーを開発するなどし、初代比で空気抵抗を約4%改善した。さらに、横風空気抵抗にまでこだわった。リヤサイドスポイラーの形状により空気の流れを改善。実用航続距離を横風だけで約2.5㎞向上させている。わずか2.5㎞だが、こうした小さい積み上げが実電費に大きな影響を与えている。

日産リーフ

赤く塗られたミラーやタイヤまわりの空気抵抗がまだ大きいことが分かる。今後、ドアミラーのカメラ化などが進めば、さらに空気抵抗が減り、電費向上が見込まれる。

日産リーフ

横風に対する空気抵抗を減らすために、形状にこだわったリヤサイドスポイラーが装着された。

日産リーフ

横風をきれいに流すことで、電費だけでなく横風にも強い操縦安定性を持つようになった新型リーフ。高速道路での安定感は高い。

日産リーフ価格

■日産リーフ価格
・S 3,150,360円
・X 3,513,240円
・G 3,990,600円

日産リーフ燃費、ボディサイズ、燃費などのスペック

代表グレード 日産リーフ G
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4480x1790x1540mm
ホイールベース[mm] 2700mm
車両重量[kg] 1520kg
総電力量[kWh] 40kWh
最高出力[kw/rpm] 110kW(150ps)/3283~9795rpm
最大トルク[N・m/rpm] 320N・m//0~3283rpm
JC08モード交流電力量消費率[Wh/km] 120Wh/km
JC08モード一充電走行距離 400km
定員[人] 5人
消費税込価格[円] 3,990,600円
発売日 2017/10/2
レポート 編集部
写真 編集部

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