ミニ(MINI) クーパー/クーパーS新車情報・購入ガイド 3代目新型ミニは、直3ターボでパワフル&クリーン! ただし、肥大化・・・。 [CORISM]

はてなブックマークに追加 Googleブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録
【ミニ】2014/03/26

変わらないことがミニの魅力!? その評価は?

ミニ(MINI) クーパー/クーパーS
 BMW は、プレミアムコンパクトカーであるミニ(MINI) をフルモデルチェンジし、2014年4月12日より発売を開始する。

 新型ミニ(MINI)は、7年振りのフルモデルチェンジを受けて、このモデルで3代目となる。全世界で成功を収めているミニブランドは、2002年よりBMWグループにて開発、製造および販売された。3ドアハッチバックモデルから始まり、ドンドンと派生モデルを増やしており、現在ではオープンモデルのミニ コンバーチブル 、ワゴンタイプのミニ クラブマン 、SUVスタイルのミニ クロスオーバー 、スポーツ系のミニ クーペ/ロードスター 、クーペとSUVのクロスオーバー車ミニ ペースマン など、計7モデルという幅広いラインアップをもつブランドへと成長している。どのモデルもミニのDNAをもち、何にも似ていない個性が光るモデルばかりだ。今回、フルモデルチェンジした3代目新型ミニは、ミニブランドをけん引する基幹車種だ。

 新型ミニの外観は、ひと目見ただけではミニのオーナーではない限りその違いが明確に分からないくらい変化が無いように見える。良くも悪くもこれがミニなのだ。歴代のモデルから受け継がれてきた6角形のグリルや、クリッとした丸いヘッドライトなどはシッカリと継承されている。歴代モデルに敬意を表しながら、現代流に磨きをかけるという手法は容易ではなく、逆にまったく違うものを作る方が簡単といえるかもしれない。

 ミニらししさを象徴するデザインのひとつであるヘッドライトも、一見、同じように見えるのだが、LEDヘッドライトとなった。さらに、LEDがリング状に発光する。ただ円状に発行するのでは無く、Ω型に発光し、新型ミニと夜間でもひと目で分かる存在感をアピールする。

 常に変化とスピードが求められる現代のビジネスシーンにおいて、大きなデザイン変更が無いこと自体異例だ。自動車ビジネスにおいても、変化とスピードが、そんなに求められているのか? 本当にクルマに求めているものは、安心や愛着といったものではないのか? そんな気持ちにさせてくれる非常にユニークな存在がミニであり、それがブランドフィロソフィーなのだろう。

ミニ(MINI) クーパー/クーパーS
ミニ(MINI) クーパー/クーパーS
ミニ(MINI) クーパー/クーパーS

ミニ(MINI) クーパー/クーパーS

まさかのボディ肥大化! もう、ミニではなくなる日も近い?

ミニ(MINI) クーパー/クーパーS
 そんな3代目新型ミニのデザインだが、ボディサイズは大型化された。クラッシャブルゾーンの確保など、衝突安全基準などを十分に満たさなければいけないことは理解できるが、ミニにとって、ボディの肥大化は評価できない。

 ボディサイズはそのままに、安全性や居住性、積載性をアップするというのがテクノロジーであって、これらを満たすためにボディを肥大化するというのは技術的に進化しているといいがたい面もある。新型ミニのボディサイズは、全長3,835×全幅1,725×全高1,415mm、ホイールベースは2,495mm
となっていて、従来モデルと比べると全長で+95mm、全幅で+40mm、全高-15mm、ホイールベース+30mmと全高を除き大きく肥大化している。当然、車重も重くなり30㎏増の1,200㎏となり、ポロよりも100㎏重くなってしまった。

 すでに全幅は1,700mmを超え、フォルクスワーゲン ポロ よりもワイドになてきており、このまま肥大化が進むと全長も4mに近くなり、Bセグメントの一般的なコンパクトカーとなんら変わらなサイズになってきそうな点が危惧するところだ。こうなってくると、せっかく守ってきたデザインへのこだわりも無駄になる。ミニがミニである理由はなんなのか? 再び問いたくなるマイナス要因にも思える。

 インテリアは、円形デザインやトグルスイッチといったデザイン手法が引き継がれた。ひと目でミニと分かるインテリアだ。全体的に先代よりメリハリが効いている印象があり、センターメーターはよりその存在感を主張。ナビゲーション装備の場合には、大型の8.8インチディスプレイが配置される。センターディスプレイの周囲には、LEDがリング状に配置され、ナビゲーション・システムの案内表示や、PDCによる周囲の障害物の状況などに応じて色が変化させ、ドライビングをより楽しませてくれる。

 シートは、ゴーカートフィールを堪能できるようにサイドサポートのシッカリとしたもの。デザインは、いかにもスポーツシートです的なものではなく、ミニらしくポップで可愛らしいデザインが施されている。全般的にダークカラー系のシートが多く、もう少し明るめのシートカラーが欲しい気もするが、カラーバリエーションは豊富だ。

ミニ(MINI) クーパー/クーパーS
ミニ(MINI) クーパー/クーパーS
ミニ(MINI) クーパー/クーパーS


ミニ(MINI) クーパー/クーパーS
ミニ(MINI) クーパー/クーパーS
ミニ(MINI) クーパー/クーパーS

新型ミニ(MINI)クーパー/クーパーS価格、燃費、スペックなど

ミニ(MINI) クーパー/クーパーS
■ミニ クーパー/クーパーS(MINI Cooper/Cooper S)価格
・ミニ クーパー 6速MT ¥2,660,000
         6速AT ¥2,800,000

・ミニ クーパーS 6速MT ¥3,180,000
         6速AT ¥3,320,000

代表グレード ミニ クーパー
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 3,835×1,725×1,415 mm
ホイールベース[mm] 2,495mm
トレッド前/後[mm] 1,500/1,500mm
車両重量[kg] 1,200kg
総排気量[cc] 1,498cc
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 100(136)/4,400
エンジン最大トルク[N・m/rpm] 220(オーバーブースト時230)/1,250-4,300
ミッション 6速AT
タイヤサイズ 175/65R15
JC08モード燃費 17.9km/L
定員[人] 4人
税込価格[円] 2,800,000円
発売日 2014/4/12
レポート 編集部
写真 BMW
ミニ(MINI) クーパー/クーパーS
ミニ(MINI) クーパー/クーパーS
ミニ(MINI) クーパー/クーパーS

【関連記事】

(レポート:CORISM編集部

【オススメ記事】