世界ラリー選手権(WRC)第3戦ラリー・ポルトガルは3月27日、最終日となるデイ3を行い、シトロエンのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(シトロエンDS3 WRC)が今季初勝利を飾った。オジエ/イングラシア組は、昨年同大会でWRC初勝利を挙げており、今回2連覇を達成。また昨年のラリー・ジャパンでも優勝を果しており、これでWRC通算3勝目となる。
　また2位には、セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ組(シトロエンDS3 WRC)が入り、シトロエン勢のワンツー・フィニッシュ。ローブ/エレナ組は、ドライバーズポイントを今季通算58ポイントとし、今大会4位に入ったフォードのミッコ・ヒルボネン/ヤルモ・レーティネン組(フォード・フィエスタRS WRC)に並んだ。
　オジエは今回の勝利について、「完璧な週末だった。初日をうまくコントロールし、ここぞというときにプッシュした。勝利から半年遠ざかって、ちょっとイライラしはじめていたから、今回のワンツー・フィニッシュ、そしてパワーステージでのポイント加算はチームにとって大きいね。これで気分一新だ。ラリー･メキシコではがっかりしたけど、今回ポイントをしっかりゲットしたことで、年間チャンピオンへ向けて再スタートだね。全力でサポートしてくれたチームに感謝したい。この優勝をチームで喜べることが何よりうれしいよ」とコメント。
　ローブは、「僕たちの優勝の望みは、昨日消えてしまった。ミッコのマシンが巻き上げるダストのおかげで30秒ロスしたからね。だから2位を狙うしかなかった。パワーステージは厳しい戦いになると思っていたけど、ボーナスの3点を取れてよかった。僕たちにとってもチーム全体にとっても大きい結果だ。タイトル争いは熾烈になりそうだから、3点はとても貴重だ」と、ヒルボネンとのドライバーズタイトル争いについて語った。