2020年9月、新車販売台数ランキング  N-BOX、ついに陥落! ヤリスがナンバー1の座へ

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【ビジネス・経済】2020/10/11

2020年9月新車販売台数

 

半期決算期でもあり営業力がアップ? マイナス幅縮小傾向

自販連と全軽自協が発表した9月の新車販売台数は、合計で469,705台となった。このうち登録車は293,520台で、前年9月の347,706台に対して15.6%の減少。8月は18.5%の減少だったからマイナス幅はやや縮小した。

一方軽自動車は176,185台で、前年9月の200,503台に対して12.1%の減少だった。軽自動車の8月は11.8%の減少だったので、やや悪化した形ながら、マイナス幅は登録車よりも小さい。登録車、軽自動車とも月間販売台数では12カ月連続のマイナスだった。

前年の9月は、10月からの消費税増税を前に駆け込み需要があった月だったので、今年の9月の販売はもう少し大きく落ち込むのではないかとの予想もあったが、比較的小さめに落ち込みにとどまったともいえる。各社半期決算期であることもあり、営業力が増したことも落ち込みが減った要因のひとつだろう。

また4~9月の上半期累計では、合計で2,028,540台となり、前年同期に比べ22.6%減少だった。新コロウィルス禍のため半期ベースでは、4年ぶりのマイナスという結果になった。

 

 

ヤリス、ついにN-BOXを破る

トヨタ ヤリス
トヨタ ヤリス新車情報・試乗評価一覧

9月の銘柄別販売ランキングは別掲の通りで、9月は大きな変動があった。昨年12月から首位を続けていたN-BOXが2位に落ち、登録車のヤリスが首位に立ったのだ。

N-BOXは昨年11月に一時的にタントに首位を奪われたものの、それを除くと2年くらい首位を続けていたが、ついに登録車に敗れることになった。

今年新型車として登場したヤリスは、まだまだ勢いがある状態なのに対し、現行N-BOXは発売から3年を経過してモデルの新鮮さが薄れてきたこともあり、9月は前年比34.6%減という状況なので、今後の販売がどうなるか注目される。トヨタは全ディーラーで全車種を販売する態勢になっているので、地力の差がはっきりしてくるかも知れない。

ただ、N-BOXも年内にマイナーチェンジを行う予定であることから、ヤリスとの販売台数争いは熾烈を極める。

 

圧倒的な強さをみせるトヨタ。ベスト10内を席巻!

トヨタ ハリアー
トヨタ ハリアー新車情報・試乗評価一覧

9月のトップ10もトヨタ車の強さが際立った。首位に立ったヤリスのほか、4位にカローラシリーズ、5位にライズ、7位にアルファード、9位にハリアーと、トップ10の半分を占める5車種もランクインしているのだ。

それもヤリス、カローラシリーズ、ライズなどのコンパクトなクルマだけでなく、アルファードやハリアーのように高額車も入っているのだから凄い。特にアルファードはヴェルファイアを実質的に統合した形になって1万台を超える売れ行きになった。

こうした強さは、トヨタディーラーを全車種販売とした戦略が成功したことを意味する。売れなくなった車種はあるものの、人気車種はより販売台数をアップしている。今後、売れない車種は順次姿を消すと予想でき、生産や販売面ではより効率化され、トヨタの収益もアップするだろう。

 

 

トップ10内、トヨタ車以外は軽自動車。ルークス好調?

日産ルークス
日産ルークス新車情報・試乗評価一覧

N-BOXが首位から陥落したものの、9月も軽自動車がトップ10のうち5車種を占めている。2位のN-BOXに続き、3位にスペーシア、6位にタント、8位にルークス、10位にムーヴ系が入った。8月にはトップ10から外れて12位に落ちていたルークスが挽回して8位に入ったのに対し、10位だったハスラーが14位に順位を下げている。

トップ10内は、トヨタ車以外すべて軽自動車となった。トヨタ車に勝負を挑める登録車が無いことが、より鮮明になったのと同時に、軽自動車も引き続き高い支持を得ていることが分かる。

軽自動車の中で、注目は8位のルークス。6位のタントに肉薄し、販売台数の差は約1,200台差にまで近付いている。来月以降のルークス販売台数に注目したいところだ。

好調ルークスに対して、非常に不調なのが三菱eKワゴン&eKクロスだ。2台合わせて、 2,135台しか売れていない。eKクロスは、ルークスと姉妹車関係にあるモデルで新型車。新型車がこれだけ売れないと、三菱の営業力不足が露呈している状態だ。

 

■2020年9月の新車販売ランキング 1~10位

1)ヤリス               22,066台(2020-02)

2)N-BOX               18,630台( 65.4%)

3)スペーシア             15,592台( 99.0%)

4)カローラ              13,579台(122.9%)

5)ライズ               13,077台(2019-11)

6)タント                  11,897台( 54.4%)

7)アルファード            10,436台(160.0%)

8)ルークス              10,736台(2020-03)

9)ハリアー               8,979台(230.8%)

10)ムーヴ系                8,999台( 66.7%)

 

 

フィットが売れない? 早くも息切れか? 7車種も軽自動車となった11~20位

ホンダ フィット
ホンダ フィット新車情報・試乗評価一覧

11位から20位までのランキングには、軽自動車がたくさん入った。12位のN-WGN、13位のハスラー、16位のデイズ、17位のワゴンR、18位のタフト、19位のアルト、20位のミラという具合に7車種を軽自動車が占める結果になった。10位だったハスラーが落ちてきて、22位だったデイズが上がってきた結果だが、いろいろな軽自動車が売れているのが分かる。

登録車は11位のフィットのほか、13位のルーミー、15位のフリードの3車種だった。ルーミーは9月にマイナーチェンジを受けたばかりで、この月はまだその効果が出ていない段階。マイナーチェンジに合わせてタンクが統合される形になったので、来月以降はもう少し台数を伸ばしてランクを上げてきそうな感じである。フリードは8月の23位からランクを大きく上げている。

また、ハリアーがトップ10に入ってことが影響してか、フィットがトップ10から外れて11位になった。今年フルモデルチェンジを受けたばかりの新型車で、ホンダの主力車種であることを考えると、非常に厳しい順位と言える。

しかも、フィットの販売台数は8,922台。ライバルのヤリスは、22,066台も売っている。ヤリスの40%程度しか売れていない状態だ。本来ならば、ヤリスと競い合う販売台数が望まれる車種でもある。このまま、ヤリスが1人勝ち状態が続くのか、それともフィットが巻き返しを図るのか、今後のホンダ国内営業の実力が試される状態になってきている。

■2020年9月の新車販売ランキング 11~20位

11)フィット               8,922台(125.1%)

12)N-WGN                 8,977台(423.2倍)

13)ルーミー               8,084台( 89.4%)

14)ハスラー               7,757台(112.3%)

15)フリード               7,689台( 94.8%)

16)デイズ                   7,502台( 42.0%)

17)ワゴンR                7,245台( 83.9%)

18)タフト                6,873台(2020-06)

19)アルト                   6,835台(104.5%)

20)ミラ                    6,538台( 75.6%)

 

 

実用性重視傾向? 5ナンバーミニバン離れが始まった?

日産セレナ
日産セレナ新車情報・試乗評価一覧

21位から30位までの車種は、コンパクトカー、ミニバン、SUVが混在する形になった。まずコンパクトカーは、22位のノート、25位のアクア、29位のソリオの3車種。

ミニバンは21位のヴォクシー、24位のセレナ、28位のノア、の3車種、SUVは26位のRAV4、27位のジムニー、30位のC-HRという具合だ。ほかにプリウスが23位に入っている。しっかりと、トヨタ車が6車種も入っているのも注目点だ。

ただ、根強い人気を誇っていた5ナンバーミニバンのほとんどが大きく順位を落としているのも特徴。先月は17位だったセレナは大きく順位を落とし24位、20位だったヴォクシーも21位、27位だったノアも28位と微妙に順位を落としている。

SUV系は堅調に推移していることもあり、こうした状況が続くようであれば、根強い人気を誇っていた5ナンバーミニバン離れが始まったと言えるかもしれない。ただ、各社、モデル末期に入っているため、販売台数が落ちてきていることもあるので、しばらく動向を注視する必要があるだろう。

■2020年9月の新車販売ランキング 21~30位

21)ヴォクシー              6,512台( 64.0%)

22)ノート                6,493台( 49.3%)

23)プリウス               6,429台( 57.6%)

24)セレナ                6,653台( 68.9%)

25)アクア                5,675台( 58.3%)

26)RAV4                 4,839台( 73.3%)

27)ジムニー               4,704台(151.6%)

28)ノア                 4,663台( 78.9%)

29)ソリオ                4,173台( 93.6%)

30)C-HR                  3,681台( 83.2%)

 

 

元気がないマツダとスバル

日産キックス
日産キックス新車情報・試乗評価一覧

31位以下の車種では、登録車のトップに立ったこともあるシエンタが31位にまで落ちていることや、キックスが32位に初登場したのが注目される。

また、34位のマツダ2、38位のCX-30に入っている。この辺りの販売台数2,000台前後になると、マツダ車が急増。41位以下では、42位のCX-5、46位のマツダ3、49位のCX-8と、5車種が入っている。30位以内に入るモデルが無いマツダ。もうひと頑張り欲しいところだ。こうした傾向は、スバル車も同様だ。

マツダ2は、Bセグメントのコンパクトカーであれば、もう少し販売台数を伸ばしたいところ。CX-30は新型車ということもあり、好調を維持。しかし、10月には同じセグメントで、マイルドハイブリッドエンジンを搭載したMX-30が投入された。この2台でカニバリが発生することは確実。カニバリが発生しても、2台まとめて現在のCX-30の販売台数を上回れば、一定の成果が出たと言えるだろう。

また、セダン離れは、クラウンをもってしても止められない勢いだ。先月と同様にクラウンもベスト40位以内に入ることができなかった。

 

 

■2020年9月の新車販売ランキング 31~40位

31)シエンタ               3,614台( 26.7%)

32)キックス               3,493台(2020-06)

33)パッソ                3,417台( 96.6%)

34)マツダ2               3,354台( 68.9%)

35)ロッキー               3,352台(2019-11)

36)スイフト               3,177台(107.9%)

37)ステップワゴン            3,177台( 56.5%)

38)CX-30                 2,905台(2019-10)

39)ヴェゼル               2,894台( 51.4%)

40)インプレッサ             3,324台( 58.6%)

 

 

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