トヨタ86試乗記・評価 19歳レーシングドライバー金澤力也が、マイナーチェンジ後の新型86を全開インプレッション!!

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【トヨタ】2016/08/22

 

マイナーチェンジしたTOYOTA86を試乗評価

マイナーチェンジした新型トヨタ86を評価した! こんな進化が!!

新型86 newリアスポイラー

新型86のリアスポイラーはなんとアルミ製!軽いかつ、強度もしっかりとしていて、質感も上品に仕上がっていて文句なし!(リアスポイラー標準装備はGT Limitedのみ)

みなさん、お久しぶりです!!

レーシングドライバーの金澤力也 です(^^)/ 今回は、マイナーチェンジしたばかりのトヨタ86 の試乗をしてきました!! トヨタ86は、僕の愛車でもあり興味津々です!

トヨタ86は2012年に登場して以来、初めての大掛かりなビッグマイナーチェンジを行いました。

まずは、その新型86の外見から見ていきましょう! エクステリアでは、フロントノーズ先端の位置を下げ、よりスポーツカー らしい低重心さを表現。フロントグリルは、これまでの上下を絞ったスタイルから、ハの字型に下側を広げた形状に変更したことにより、よりインパクトのある顔へと変わっていました!

さらに、このフロントバンパーの形状は、よりスポーツカーらしいインパクトを求めただけでなく、空力性能も追及されています。他にもリアスポイラーやヘッドライト、テールタイト、86エンブレムなどの細かい部分も一新されており、大きく印象が変わっていました(^^)/

インテリア類なども、シートからステアリングホイール、メーターディスプレイなども高級感のある雰囲気へと進化しています!

トヨタ86
トヨタ86
トヨタ86
トヨタ86

ショーワ製&ザックス製、ふたつのダンパーをもつ86。その違いを評価した?

トヨタ86

そして、レーシングドライバーとして、皆様に一番伝えたい部分!それは『走りの進化』です!! 今回はエクステリアやインテリアなどの外観だけでなく、性能も大きく向上しているんですよ(^^♪その大きなポイントは足まわりの変更とボディ剛性の向上が鍵を握っていました。

足回りには、ショーワ製ダンパーを使用しています。ダンパーの減衰力を中心に新型トヨタ86に合ったセッティングを施し、現行の86よりも『しなやか』な荷重変化が可能となりました。

そしてもう一つ!SACHS(ザックス)製ダンパーを装着したモデルがオプションで選択出来るようになっています。SACHSとは大手ドイツのダンパーメーカーであり、より高いレベルで『走り』を楽しめるセッティングとなっています。(違いは後程ご説明しま〜す!)

これらのサスペンションやダンパーに加えて、フレーム(ボディ)のスポット溶接を全体的に強化しているんです。このように全体的なボディ剛性が向上したことによって、腰のしっかりとした車へと進化することが可能となりました。

また、エンジンも僅かですがパワーアップしています。MT車のマイナーチェンジ前は200psだったのですが、207psへパワーアップ。トルクも205Nmから212Nmとなりました。インテークマニホールドやエキゾーストマニホールドなど吸・排気系部品が改良され、低速域からのトルク向上を含む、幅広い回転域での最大トルク発生を実現しています。パワーアップ感はそれほど感じませんでしたが、加速フィーリングは向上していて、アクセル操作に対するレスポンスも向上しているように感じました。

そして、これらの変更点が加えられた新型トヨタ86を富士スピードウェイのショートサーキットで攻めてみました!!!

トヨタ86
トヨタ86
トヨタ86

いよいよサーキットで全開走行!!

新型86 サーキットインプレッション

強い横Gがかかっても、コーナリング時のマシンは急激な姿勢の変化を起こさない。車をグリップさせる為の程よいロール感でコーナリングし、ドライバーがより安心しながら攻めれる車へと進化した。

さて、新型トヨタ86を富士スピードウェイショートコースで実際にインプレッションしてみました(^^)/

まず従来の現行車に試乗です。乗って・・・うんうん、こんな感じだったと確認走行。そして、いよいよワクワクドキドキの新型86に乗り換えて・・・

まず、1つ目のコーナーに進入した瞬間に違いが感じられました。それは『リアの粘り強さ』です。現行のトヨタ86では、コーナーへの回頭性は非常に優れていたものの、リアのグリップ感が不足していて、すぐにリアが流れ出してしまうという印象を受けていました。

ですが!!

マイナーチェンジされた86は、リアのグリップ力や車の安定感が今回進化していたんです!!足回り(ダンパーの減衰力)の調整や、ボディ剛性強化によりコーナーへ侵入した際のリアのフラフラ感がかなり無くなっていました!さらに、新型86はこれまで通りの回頭性を維持しているので、悪くなった部分は無いといって良いと思います。感覚的には、高いスピードレンジからも安心してステアリングを切ることができるイメージです。

そして、冒頭でもお伝えしていたオプションのSACHS(ザックス)製ダンパーを装着したモデルでは、純正ダンパーと何が違うのかというと、分かりやすく言うならば『より走りに重点をおいたセッティングになっている』ということです。

具体的には車のロール量を少なくする方向になっていて、高いコーナリングスピードをした際の車の安定感が一層高まっていました!

標準ダンパー(ショーワ製)とオプションダンパー(ザックス)のどちらも全く突き上げ間は無く、乗り心地という面ではしなやかな動きになっていますので、自分がどこまでのコーナリング性能を求めるのかによって選ぶといいかと思います。

さらに全開走行をして分かったことがあります。それは、横滑り防止装置(VSC)やトラクションコントロールの制御システムです。

今回のマイナーチェンジでは、VSCの介入をギリギリまで遅らせるトラックモードが新しく設定されました。これらの制御の介入タイミングが遅めになっただけでなく、VSCの制御を状況に応じて細かく行なうことで、よりスポーツカーらしいコントロール幅を持ったままドライビングを楽しむことが出来るようになっていました! このトラックモードなら、カウンターステアをあてるような走行も可能です。

トヨタ86価格

■トヨタ86価格
・G 6速マニュアル 2,623,320円/6AT 2,647,080円
・GT 6速マニュアル 2,981,880円/6AT 3,048,840円
・GT“Limited” 6速マニュアル 3,183,840円/6AT 3,250,800円

トヨタ86スペック、燃費など

エンジン最高出力[ps(kw)/rpm]207ps(152kw)/7000rpm

代表グレード トヨタ86(ハチロク)GTリミテッド6MTスペック
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4240×1775×1,320mm(アンテナ含む)
ホイールベース[mm] 2570mm
トレッド前後[mm] F:1520mm R:1540mm
車両重量[kg] 1240㎏
乗車定員 4名
エンジン種類 水平対向4気筒 直噴DOHC
ボア×ストローク[mm] 86mm×86mm
総排気量[CC] 1998CC
エンジン最大トルク[Nm(kg-m)/rpm] 212Nm(21.6㎏-m)/6,400〜6,600rpm
ミッション 6速MT
駆動方式 FR
サスペンション F:ストラット R:ダブルウィッシュボーン
ブレーキ F&R:Vディクス
タイヤサイズ F&R:215/45R17
燃料タンク容量 50L
燃料 無鉛プレミアムガソリン
発売日 2016年8月1日
価格 3,183,840円

 

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