日産エクストレイル ハイブリッド新車情報・購入ガイド 待望のハイブリッド車が登場! エクストレイルハイブリッドの燃費は20.6㎞/L、価格は約280万円から! [CORISM]

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【日産】2015/04/07

■人気のSUVマーケットは、すでにハイブリッド車が約3割占める!?

日産エクストレイルハイブリッド
 日産 は、人気SUV であるエクストレイルハイブリッド システムを搭載した「新型日産エクストレイル ハイブリッド」を発表した。新型エクストレイル ハイブリッドの発売は、5月13日から。

 国内マーケットは、ここ数年SUV人気が続いている。着座位置も高く見晴らしも良いことに加え、荷物も多く積め、アクディブなデザインや4WD の設定もあることから、人気が高まっている。その中でも、2000年に初代エクストレイルがデビューし、現行モデルで3代目と歴史あるモデル。2013年度には、SUV販売台数ナンバー1(自販連調べ)を獲得する人気モデルにもなった。2014年には、多くの新型SUVが投入。その中に、ハイブリッド車も投入され、すでに3台に1台がハイブリッド車となっているという。SUVマーケットもハイブリッド車人気という傾向になっているようだ。

 そんなハイブリッド車人気のSUVマーケットに新型日産エクストレイル ハイブリッドが投入された。デザインは、基本的にガソリン車と共通。歴代モデルが継承してきた本格派4WD SUV「タフ ギア」というコンセプトも同じ。そこに、ハイブリッドという先進性や高い環境性能がプラスされたことになる。日産は現在、究極のエコカー「ゼロ・エミッション」とエンジン進化型エコカー「PURE DRIVE」を二本柱としたCO2排出量の削減に取り組んでいる。今回のハイブリッドシステムも「PURE DRIVE」のひとつである。

日産エクストレイルハイブリッド 内装インパネ
日産エクストレイルハイブリッド内装シート
日産エクストレイルハイブリッド内装シート

日産エクストレイルハイブリッド

■1モーター2クラッチ式ハイブリッドシステムを搭載! システム出力は188psと2.5L並みだが、加速感はそれ以上!?

日産エクストレイルハイブリッド
 新型エクストレイル ハイブリッドに搭載されるハイブリッドシステムには、1モーター2クラッチ式が採用された。この1モーター2クラッチ式は、FRセダンであるフーガやスカイラインにも採用されている。基本的なメカニズムは同じで、この方式をFF用に横置きとしている。エンジンとモーターの間にひとつ目のクラッチ、モーターとミッションの間に2つ目のクラッチがあるシンプルな機能をもつ。

 ひとつのモーターが走行と回生を行う。モーターがひとつであることは、軽量化や低コスト化にも役立つ。この仕組みは、クラッチでエンジンを完全に切り離すことが可能。モーターの負荷や出力にもよるが、トヨタ系のハイブリッド車やライバル車よりも高い速度域でのEV 走行を可能としている。アクセルオフ時によるEV走行できる速度は120㎞/hでも可能だという。

 このハイブリッドシステムは、2.0Lエンジンと41psというパワーを誇るモーターの組み合わせで、システム出力は188psにもなる。この188psという数字は、2.5Lのガソリン車相当だ。スカイライン ハイブリッドなどもそうだったが、この1モーター2クラッチ式ハイブリッドの魅力は、アクセルを踏んだ瞬間の力強いトルク感だ。瞬時に最大トルクを発揮するモーターの特性で、アクセルを踏んだ瞬間に、まずモーターがグッとクルマを前に押し出す。やや遅れて、エンジンのトルクも加わり、車速はグイグイと上がる。この加速感が、とてもスムースなのも特徴だ。そのため、体感的には2.5L車以上の加速感を感じるだろう。

 搭載されるバッテリーは、リーフ などのEVで定評のあるリチウムイオン電池で、ラゲッジスペース床下に搭載している。ニッケル水素バッテリーに対して、約2倍のパワー密度をもち、非常にコンパクト なためラゲッジスペースも、それほど犠牲になっておらず400L超のスペースを確保した。

 エンジンも進化した。従来の直噴MR20DDをベースとしながら、ハイブリッドシステムに合わせて最適化。補機ベルト廃止、低フリクションオイルシールなどにより、エンジンの基本性能を改善。システム全体で、低燃費化をさせている。

 ハイブリッド車を選ぶとなると、やはり気になるのが燃費。日産エクストレイル ハイブリッドの燃費は、FF車が20.6㎞/L、4WD車が20.0㎞/Lとなった。2015年度もエコカー減税は継続されるが、より基準が厳しくなり、容易に免税が取れなくなっている。新型エクストレイル ハイブリッドは、駆動方式を問わず免税。新たなエコカー減税にも対応し、顧客メリットを提示できているのは高く評価したいポイントだ。

日産エクストレイルハイブリッド
日産エクストレイルハイブリッド
日産エクストレイルハイブリッド

■オプション設定のライバル車があるなか、自動ブレーキの標準装備化は高評価ポイント

日産エクストレイルハイブリッド
 安全装備に関しては、自動ブレーキであるエマージェンシーブレーキが標準装備化されている。ライバル車の中には、そもそも自動ブレーキが用意されていない、もしくはオプション設定になっていたりするクルマも多い。そんな中、エクストレイル ハイブリッドが全車標準装備としたのは、高く評価できるポイントだ。

 また、その他の安全装備として、踏み間違い衝突防止アシスト、フロント&バックソナー、LDW(車線逸脱警報)、進入禁止標識検知がエマージェンシーブレーキパッケージ車には標準装備されていて、安全装備は業界標準以上といえるだろう。

 さらに、日産がワクテクと呼ぶ先進安全技術アラウンドビューモニター(MOD〔移動物 検知〕機能付)や、駐車をアシストしてくれるインテリジェントパーキングアシストなどもオプションで用意されているので、一度試乗して試してみて選ぶといい。

 そして、日産エクストレイル ハイブリッドの価格は2,804,760円から。直接のライバルと予想できるマツダCX-5ディーゼル車 で、エントリグレードのXDの価格が2,835,000円。エントリグレードの単純価格比較では、新型エクストレイル ハイブリッドのお買い得感は高い。

 新型日産エクストレイル ハイブリッドの選び方。まず、すべてのグレードに自動ブレーキであるエマージェンシーブレーキが装備されているので、どのグレードを選んでも安心だ。あとは、2WD か4WDかという選択のみだ。積雪地域に居住していたり、ウインタースポーツを楽しみたいというのであれば、4WD車ということになる。また、雨の高速道路など滑りやすい路面状況でも、ALL MODE 4×4-iは、より安定した走行ができるので、走行安定性を高めたいというニーズがあれば4WDという選択もよい。

 だからといって、FF車がダメという訳ではない。4WD車と比べると約20万円もの価格差がある。とくに、雪道や滑りやすい路面で使うことが無いというのであればFF車でも十分。新型エクストレイル ハイブリッド エマージェンシーブレーキパッケージ車のFFモデルが2,804,760万円。2.5Lクラスのセダンや5ナンバーミニバン もおおよそ、この程度の価格。セダン やミニバンには、もう飽きたという人にもお勧めできる。

日産エクストレイルハイブリッド 内装ラゲッジルーム
日産エクストレイルハイブリッド 内装ラゲッジルーム
日産エクストレイルハイブリッド

■日産エクストレイル ハイブリッド価格

日産エクストレイルハイブリッド
■日産エクストレイル ハイブリッド価格
●2WD
・20X HYBRID“エマージェンシーブレーキパッケージ” 2,804,760円
●4WD
・20X HYBRID“エマージェンシーブレーキパッケージ” 3,011,040円
・20X HYBRIDエクストリーマーX“エマージェンシーブレーキパッケージ” 3,216,240円
・20X HYBRIDブラック エクストリーマーX“エマージェンシーブレーキパッケージ” 3,240,000円

■日産エクストレイルハイブリッド燃費、スペックなど

代表グレード 日産エクストレイル 20X HYBRIDエマージェンシーブレーキパッケージ 2WD
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,640×1,820×1,715mm
車両重量[kg] 1,570kg
総排気量[cc] 1,997cc
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 108(147) / 6000rpm
エンジン最大トルク[N・m(㎏-m)/rpm] 207(21.1) / 4400rpm
モーター最高出力 30kW(41PS)
システム全体[kw(ps)] 138kW(188PS)
ミッション CVT
JC08燃料消費率[km/L] 20.6km/L
定員[人] 5人
価格 2,804,760円
レポート 編集部
写真 日産

■2015年3月27日更新 新型日産エクストレイルハイブリッドの燃費は20.0㎞/L超? 価格は260万円台から?と、予想した!

日産エクストレイルハイブリッド
 日産は、4月7日にSUVであるエクストレイルにハイブリッドシステムを搭載した新型日産エクストレイルハイブリッドの発表を行う。

 日産エクストレイルは、2013年末にフルモデルチェンジした。デビュー当初から、ハイブリッド車の存在が話題となっており、エクストレイルハイブリッドの投入は1年後とも言われていた。そして、2015年4月7日、ついに待望の新型日産エクストレイルハイブリッドがデビューする。

 コンパクトカーなどのへの搭載は遅れているものの、日産にもハイブリッドモデルは存在する。FR車では、すでにフーガやスカイラインに搭載されており、走行性能と燃費を両立している。FFベースモデルも、北米で販売されるパスファインダー2014年度モデルに、2.5L+スーパーチャージャー+ハイブリッドというユニークなモデルが投入されていた。そのため、日産のFFモデルにハイブリッド車が登場するのも時間の問題と予想されていた。

 今回、エクストレイルにハイブリッド搭載されているのは、2.0Lの直噴MR20DD型エンジンとみられている。このエンジンに、1モーター2クラッチ式のハイブリッドシステムが組み合わされるはずだ。このエンジンの出力が147ps&207Nm。これに、モーターの出力が加わる。2.0Lエンジンとハイブリッドの組み合わせというと、スバルXVハイブリッドがある。このXVハイブリッドのシステム出力が163psなので、このシステム出力が、ひとつの目安となるだろう。ただし、XVハイブリッドのモーターは非常に小さいものなので、恐らく日産はもう少し出力の高いモーターを使う可能性が高い。

 そして、気になるのは新型エクストレイルハイブリッドの燃費。エクストレイル2.0Lガソリン車の燃費が16.4㎞/L(FF)。これでも、十分な燃費性ともいえるが、当然、ハイブリッド車はこの燃費を超える。4WDだが、XVハイブリッドの燃費が20.0㎞/Lなので、エクストレイルのFF車はこれを越えてくるだろう。日産のマーケティングも、恐らく、2015年度の厳しいくなったエコカー減税でも免税が取れなくてはハイブリッド車では意味がないと考えているだろう。そう考えると、新型エクストレイルハイブリッドの燃費は20.0㎞/L超がひとつの目安となる。

 さて、重要な新型日産エクストレイルハイブリッドの価格だ。目安としたいのが、先代のエクストレイルディーゼル車だ。このクルマの価格が約265万円。ハイブリッド=ディーゼルという図式が成り立つとしたら、エクストレイルハイブリッドの価格は、260万円後半からと予想できる。もちろん、日産がわくテクと呼ぶ自動ブレーキなどの先進安全装備満載のグレードは、300万円を超えるだろう。ディーゼルエンジンを搭載するマツダCX-5にも対抗できる価格でもある。

日産エクストレイルハイブリッド

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(レポート:CORISM編集部

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