三菱ミラージュ新車情報・購入ガイド 横滑り防止装置標準装備で、安全性が大幅向上! [CORISM]

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【三菱】2014/08/18

一部改良で、横滑り防止装置が全車標準装備され安全性が一段と向上!

三菱ミラージュ
 三菱 は、コンパクトカーミラージュ を一部改良して発売を開始した。

 三菱ミラージュは、2012年8月にデビューした。2000年に姿を消して以来12年ぶりの復活だ。ミラージュは、コンパクトカーに求められる普遍的価値である「低燃費」「低価格」「コンパクト(扱いやすさ)」をキーワードとし開発されたコンパクトカー。コンパクトカーは、価格競争力が必要ということで、ミラージュは日産マーチ と同様にタイで生産され日本に輸入されている。

 満を持して投入されたミラージュだったが、デビュー直後こそ好調だったものの販売台数は伸び悩む。現在では3桁の販売台数がやっとというところで、コンパクトカーの販売台数という意味では非常に苦戦が続く。

 価格や低燃費という顧客のニーズは満たしていたものの、日産マーチと同様にヴィッツフィット という人気コンパクトカーと比べるとやや小さく、価格優先のためか装備や質感などが良くなかったことも苦戦の理由だ。そうなると、税制で優遇されている軽自動車 がライバルとなってしまい、より厳しい戦いとなった。さらに、4WD車の設定が無いのも大きい。4WD 車が無いことを除けば、マーチの販売台数と比べるとずいぶん少ないイメージもあるが、その差は販売店の数の差とみてもいい。

 そして、最近では軽自動車を中心に赤外線を使った追突被害軽減自動ブレーキがイッキに普及した。コンパクトカーであっても、安全へのニーズが高いことが証明されたが、ミラージュには追突被害軽減自動ブレーキが装備されていない。さらに、横滑り防止装置(ASC)もオプション装備。

 対して日産マーチは、最近一部仕様変更で全車に横滑り防止装置が標準装備化された。さすがに、三菱もこのままではダメだと判断したのだろう。

 今回の一部改良では、自動ブレーキは無理でも横滑り防止装置が全車に標準装備となった。マーチには標準装備となった横滑り防止装置だが、ノート は未だオプションでも装備できないグレードがあることを考えれば大きな進歩といえる。

 この安全装備の向上により、三菱ミラージュの価格は約2万円ほどアップした。軽自動車に使われている赤外線自動ブレーキのオプション価格が約4万円程度で装備される時代であることを考えると、相応の価格アップといえる。

 三菱ミラージュの選び方は、MもしくはGグレードがアイドリングストップ機能が付きエコカー減税が免税なのでお勧めだ。マーチだと免税グレードがない。ただし、マーチは1.2Lでミラージュは1.0Lとエンジンの排気量が違う。ところが、ミラージュの車重が870㎏に対して、マーチは950㎏と80kg重い。そのため、加速性能などは、大きな差は感じられない。実際の商談では、こうしたことを頭に入れマーチと競合させるといい。同じ1.0L車には、トヨタパッソ があるが、走り質感ともミラージュやマーチに勝るが、価格が高い。値引き次第では、パッソという選択でよいだろう。

三菱ミラージュ価格、改良点、スペックなど

■三菱ミラージュ価格
・E 1,049,760円
・S 1,178,280円
・M 1,254,960円
・G 1,358,640円

【主な変更点】
・車両の横滑りを抑えて走行を安定させる「アクティブスタビリティコントロール(ASC)」、坂道発進時の車両の後退を防ぐ「ヒルスタートアシスト」、緊急時のブレーキ踏力を補助する「ブレーキアシスト」を全車に標準装備、安全性を向上させた。
・メーカーオプションの「寒冷地仕様」に、「運転席&助手席シートヒーター」を追加設定し、寒冷地向け装備を強化しました。
・運転席の高さ調節が可能な「運転席ハイトアジャスター」を「E」グレードでメーカーオプションから標準装備とし、全車に標準装備しました。

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(レポート:CORISM編集部

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