トヨタ プリウスPHVは、2012年1月に発売が開始された。プリウスPHVは外部からの電力を車載のリチウムイオン電池に充電し、EV（電気自動車） として走ることができる。EVはどうしても走行可能距離が短いが、PHVは電力が無くなるとガソリンを使用して通常のハイブリッド車として走れるため、長距離走行ができるのが特徴だ。現在はアピールされていないが、プラグインハイブリッド燃料消費率61.0km/Lという燃費を含め、プリウスPHVは発売前から非常に話題となった。

　しかし、いざ発売されるとトヨタが思っていた以上に販売台数が伸び悩む。苦戦理由のひとつは、価格。高価なリチウムイオン電池を搭載するため、どうしても価格は高価になる。

　そして、苦戦理由のふたつ目は、外部から充電された電力でEV走行できる距離が26.4㎞/Lと短いことがあげられる。トヨタは、家人などの送り迎えには十分な走行距離だという。確かに、こまめに充電できる環境ならそれでもいいが、長距離走行になるとEV走行でいる距離が26.4㎞/Lしかないので、燃費そのものは普通のプリウスより、ややいい程度という数値になってしまう。家庭用の充電設備にもお金が必要で、さらにPHVになると価格がGグレードで約70万円高くなる。補助金が出るとはいえ、これだけ高価になると、燃費差やEV走行による燃料費で、車両費の差額を埋めるのは難しい。

　そんなトヨタ プリウスPHVに新オプションが加わった。エクステリア加飾“スパークリングゴールド”は、ゴールド加飾をヘッドランプエクステンション、ドアミラー、アウトサイドドアハンドル、充電リッド、ガーニッシュ（フロント・サイド・リヤ）に施したほか、クローム調アルミホイールを採用。スパークリングゴールドと呼ぶだけあり、いかにもゴールドというギラギラ感のある色ではない控え目な上質感が特徴だ。このオプション価格は59,400円となっている。

　また、プリウス特別仕様車S“マイコーデ”、S“ツーリングセレクション・マイコーデ”は、｢S｣グレードがベースで、自分好みの色などをコーディネート可能としている。プリウスほどよく売れていると、自分らしさが欲しくなるのは当然。そういった顧客のニーズを取り入れ、自分だけのプリウスになるように設定された特別仕様車だ。マイコーデは、Sツーリングセレクションで、約11万円ほど価格がアップする。

　この特別仕様にも、PHVと同様のエクステリア（ヘッドランプエクステンション、サイドガーニッシュ、ドアミラー、アウトサイドドアハンドル）にゴールド加飾を施した“スパークリングゴールド”をオプションで追加設定。加飾箇所がPHVに比べ少ないこともあり、オプション価格はやや安くなり54,000円となっている。さらに、今回はシートカラーにスタイリッシュなブラックを新たに設定されている。

　プリウスもそろそろフルモデルチェンジの噂が出てきているモデル。さらに、プリウスはトヨタの全チャネルが扱う。そのため、最近では値引き幅も拡大中。購入時には、少なくとも他のチャネルでも見積りを取り商談することが基本。最近では、プリウスのハイブリッド システムを使ったアクセラ ハイブリッド もある。こうしたモデルと競合させるのもよい。

　今回設定されたスパークリングゴールドなどの加飾は、クルマの機能とは関係の無い装備。そのため、気に入れば装着すればいいというオプション。商談中に値引きが限界点に到達した場合、最後の最後に、価格もそれほど高価ではないので、このオプションを無料で装着してくれるのなら契約書にサインするなどという商談がよいだろう。