日産ジューク新車情報・購入ガイド 1.2Lターボ&ツインクラッチATは見送られたが、90通りの中から自分だけのジューク作れるパーソナライゼーションを設定! [CORISM]

はてなブックマークに追加 Googleブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録
【日産】2014/07/15

ターボモデルは燃費がアップしたが、1.5Lガソリン車の燃費アップは無し。ライバル「ヴェゼル」にやや引き離された状態だ

日産ジューク
 日産はコンパクトSUV「ジューク」をマイナーチェンジし、発売を開始した。

 日産ジュークは、当初、欧州仕様にある1.2LターボエンジンやツインクラッチATの装備が期待されたが、日本仕様のジュークには採用が見送られている。これは、主にコスト高になり価格も高価な設定となることが理由と見られている。

 日産ジュークは、2010年にデビュー。今までの日産車にはない個性あふれるスタイリングが話題となったSUV。SUVでいながら、デビュー直後は、1.5LのFF車のみという大胆な設定。これだけ個性的なスタイルということもあり、日産も万人に受け入れられるクルマではないと思っていたようだが、発売直後から大人気となった。また、クルマの大きさによるヒエラルキーを感じさせない、クラスレスな存在として評価されたモデルだ。国内マーケットにおいても、コンパクトSUVとしてのパイオニア的存在となった。

 今回のマイナーチェンジでは、ジュークの洗練された特徴であるエクステリアデザインをより進化させ、存在感も高めた。フロントフェイスは、立体感を増したVモーショングリルやブーメランシェイプのシグネチャーLEDポジションランプにより新世代の日産車デザインテーマを強くアピール。リヤビューも、ブーメランシェイプのシグネチャーLEDコンビネーションランプを採用。存在感を際立たせている。

 また、大きくイメージチェンジしたのがフロントおよびリヤバンパー。クロスオーバー車らしい、力強さと洗練さ、そしてスポーティさを融合させたデザインとなっている。さらに、ドアミラーはブーメラン型サイドターンランプを組み込んだ新デザインが採用された。

 そして、ジュークはモデル途中から「パーソナライズパッケージ」と呼ばれる、より自分好みにアレンジできるオプションが設定されていた。個性的なモデルゆえ、より自分好みにしたいと考えるのは当然のことだろう。そんなジュークのもつ魅力をさらにアップさせる手法として用意されたのがスペシャルパッケージ「パーソナライゼーション」だ。エクステリアとインテリアの多彩な色のコンビネーションにより、90通りの中から自分好みのジュークに仕立てることができる。

 ボディカラー以外に、メーカーオプションとしてカラーが選択可能できる専用パーツは、エクステリアが黒、赤、白、黄の4色のドアミラーとドアハンドルセット。インテリアが赤、白、黄の3色のセンターコンソールおよび各種トリム、シート地セットだ。エクステリアパーツとインテリアパーツの色をそれぞれ選択し、ボディカラーと組み合わせることが可能となっている。これだけの中から、自分好みのカラーを選択できれば、ジュークというクルマへの満足度も大幅にアップする。

 安全装備面では、アラウンドビューモニター(MOD〔移動物 検知〕機能付)を、メーカーオプションで採用。車両周囲を上から見下ろしたような映像がディスプレイ付自動防眩ルームミラーに投影されるため、ナビゲーションを装着しなくても使用が可能となった。アラウンドビューモニター作動時には、車両の周囲に歩行者などの移動物を検知すると、ディスプレイ表示とブザーでドライバーに知らせることで不用意な歩行者などとの接触を避けることになり、安全性が高まっている。ただし、追突被害軽減自動ブレーキなどの採用は見送られている。追突被害軽減自動ブレーキが装備されていないのも、安全面でヴェゼルと比べると物足りない部分。

 ファッション的にジュークというSUVを選ぶ層とは別に、4WDの機能と走りの楽しさを併せ持つ1.6Lターボモデルがあるのもジュークのラインアップを魅力的にしている。この1.6Lターボ(MR16DDT)エンジン搭載車は、今回のマイナーチェンジで燃費が向上。16GTで13.0㎞/Lから14.2㎞/Lへと向上している。これは、直噴ガソリンターボエンジンで世界初採用となるロープレッシャークールドEGRが、より広範囲にわたるEGR作動を可能としたことによるもの。さらに、各部のフリクションの低減や燃焼効率の向上などにより燃費が向上している。そして、実燃費にも効果が期待されるのが、最大トルクの発生回転域を引き下げたこと。低いエンジン回転数でギヤ比を上げていけば、自然と低燃費化される。同時に、発進加速性も向上している。

 残念なのは、FF車の燃費が18.0㎞/Lから変化がなかったこと。同クラスのライバルとなるホンダ ヴェゼルが20.6㎞/Lという燃費を出しており、これだけ燃費が離されるとなかなか辛いものがある。また、エコカー減税のランクもヴェゼルが上回っている。燃費とエコカー減税分が、実際にジュークを購入するときのハンデと言える部分だ。実際に、ジュークを購入するときは、こうした部分をアピールして値引き金額をよりアップさせたい。そのためには、ヴェゼルと競合させることは必須条件となる。

日産ジューク
日産ジューク
日産ジューク

日産ジューク

日産ジューク価格

■2WD
・15RS 1,737,720円
・15RX 1,966,680円
パーソナライゼーション 2,036,880円
・15RX 80th Special Color Limited 2,009,880円
・15RXアーバンセレクション 2,215,080円
パーソナライゼーション 2,285,280円
・16GT 2,338,200円
   パーソナライゼーション 2,408,400円

■4WD
・ 16GT FOUR 2,608,200円
パーソナライゼーション 2,678,400円

2014年5月30日更新 【悲報】ジュークマイナーチェンジ、国内仕様は1.2L DIG-Tターボ搭載見送り? 2014年7月末発売予定?

 すでに、ジュネーブショーでマイナーチェンジモデルが公開されている新型日産ジューク。当初、国内の発売時期は6月とみられていたが、どうやら発売が伸び、2014年7月末頃の発売予定となりそうだ。ジュークのマイナーチェンジを待っていた人は、もう少しだけ待つことになる。

 そして、悲報が飛び込んできた。欧州モデルに搭載されている1.2L DIG-Tターボエンジンは、国内仕様に搭載されない可能性が高いというのだ。

 自然吸気2.0L車並みの最大トルク190Nmと115psを発揮するパワーユニットが搭載されることで、ジュークの大幅な走行パフォーマンスアップと、ダウンサイジングターボの効果によって、低燃費化も進むことも予想されただけに、多くのジュークファンも少し拍子抜けしてしまうかもしれない。

 このエンジンが搭載されない理由としては、まず価格がアップしてしまうこと。そして、欧州のハイオク仕様から日本のレギュラーガソリン仕様にするのに時間とコストがかかることなどが予想できる。また、国内にはMR16DDTを搭載し、さらにパワフルな190PS&240Nmを誇る16GTがあり、このモデルとカニバリが発生するなどの問題もあるだろう。
 
 しかし、国内でライバルとなるホンダ ヴェゼルと比べると、同じ1.5Lではジュークの燃費18.0㎞/Lに対してヴェゼルは20.6㎞/Lと大きく引き離され、エコカー減税のランクもヴェゼルが勝る。

 また、パワーやトルクもヴェゼルが上回る。このあたりも含め、1.2L DIG-Tターボへの期待があった。装備や燃費、価格も含めマイナーチェンジされたジュークが、どうヴェゼルを上回るのか注目したい。

2014年3月20日更新 1.2L 直4ダウンサイジングターボエンジンを搭載? 燃費は20.0㎞/L以上か?

日産ジューク
 日産 は、ジュネーブショー でコンパクトSUV であるジューク のマイナーチェンジ車を公開した。このマイナーチェンジ車は、2014年夏より欧州で発売される。

 当然、欧州でマイナーチェンジされるといことは、国内のジュークもマイナーチェンジするということになる。そこで、国内ジュークのマイナーチェンジ内容や時期、価格などを予想してみた。

 マイナーチェンジし、新型となる日産ジューク。最大のポイントは、最新の低燃費化トレンドであるダウンサイジングターボエンジンが搭載されることにある。このエンジンは、すでに発売されているキャシュカイにも搭載されていて、直4 1.2Lで85kW (115ps)/4500rpmのパワーと190Nm/2000rpmというトルクを発揮する。

 国内のマーケットをみると、同じジャンルにホンダがフィット ベースのSUVであるヴェゼル を投入している。ヴェゼルの場合、1.5Lのハイブリッド システムを搭載して、152psというシステム出力をもち、FF車で27.0㎞/Lという燃費を出している。また、1.5LのガソリンFF車でも20.6㎞/Lという燃費と131ps&155Nmというパワーとトルクともつ。

 ヴェゼルに対して、ジュークの1.5L FF車は燃費が18.0㎞/L、114ps&150Nmとパワーと燃費とも負けている状態だ。パワーユニットのスペックで負けること以上に、国内日産の営業上のマイナスなのはエコカー減税の減税率だ。ヴェゼルのガソリン車が75%に対して、ジュークは50%減税となっていて、ヴェゼルと競合した場合、ジュークは顧客へのメリットを提示しにく状況になっているのだ。仮にこの1.2L国内ジュークに搭載された場合、当然、エコカー減税75%を狙ってくると思われる。ハイブリッド車を持たない日産にとって、この低燃費エンジンの性能で売れ行きが大きく変化する可能性をもっている。ヴェゼルの燃費20.6㎞/Lを超えるかどうかというのが見ものだ。

 エンジンスペックは、キャシュカイ用の115ps&190Nmというスペックと若干異なる可能性が高い。それは、ガソリンのオクタン価による違いで、オクタン価の低い国内のレギュラーガソリン仕様に合わせるため、若干スペックがダウンされる可能性がある。

 また、スポーツグレードである16GTに搭載されているMR16DDTエンジンやトルクべクトル付き4WDシステムも改良される予定だ。

 欧州のジュークには、1.5Lのクリーンディーゼルエンジンが搭載されているが、エクストレイルの例を見ても国内に導入される可能性は低いだろう。

 その他の部分では、ナビなどの通信情報技術である日産コネクトシステムが採用され、ラゲッジ積載能力が40%アップ(2WD)する予定だ。

 デザイン面では、フロンとリヤをよりスポーティでプレミアムにしたデザインへ変更され、アルミホイールのデザインも一新するという。そして、自分流にジュークをカスタマイズできるパーソナライズパッケージも今まで以上に個性的になる。

 さらに、ジュークのトップグレードに君臨していたジューク ニスモをさらにアグレッシブにしたジューク ニスモRSも姿を現している。

日産ジューク
日産ジューク
日産ジューク

日産ジューク

新型日産ジュークの売れ筋グレード価格は178万円前後と予想!

日産ジューク
 マイナーチェンジされ、パワーユニットなどが変更され大幅なマイナーチェンジが予想される日産ジューク。その発売時期は、いつか予想してみた。

 日産ジュークのデビューは、2010年6月。欧州での発売が夏とされていることからも、国内ジュークのマイナーチェンジも6月前後とみていいだろう。6月は2014年度前半の繁忙期であることもあり、大幅マイナーチェンジ車を出すにはピッタリの時期ともいえる。この時期ではないとすると、2014年度上半期ギリギリの8月末頃という可能性もあるだろう。

 そして、新型日産ジュークの価格も予想してみた。ヴェゼルの価格が187万円からに対して、マイナーチェンジ前のジュークの価格は1,689,450円から。ヴェゼルの価格がやや高めの設定であることや、新エンジンの搭載ということになるとジュークもマイナーチェンジで価格はアップすると予想される。

 当然そうなると、ヴェゼルの187万円前後がひとつの目安となる。現行ジュークの売れ筋グレードの価格が1,720,950円なので、170万円を超える価格は付けにくいはずだ。そうなると、178万円くらいが売れ筋グレードの設定になってくると価格予想をしてみた。

 ハイブリッド車は無いものの、着実に進化を遂げるであろう新型日産ジューク。個性的なスタイルと、クラスレスなSUVとして国内に新しいジャンルを築き上げたモデルだけに期待は高まる。

日産ジューク
日産ジューク
日産ジューク


日産ジューク
日産ジューク
日産ジューク

【関連記事】

(レポート:CORISM編集部

【オススメ記事】