ココロトキメク車を探して2013東京モーターショー2013探訪記(その1)【kode9(ken okuyama CARS)編】 [CORISM]

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【イベント・モーターショー】2013/11/30

ワールドプレミアを飾った謎のクルマ「kode9」!造っているのは・・・!?

kode9(ken okuyama)

キャビン後半のデザインが際立つ「kode9」

 いよいよ始まりました第43回東京モーターショー。2年前の前回と同じく東京ビッグサイトで10日間に渡り開催されれ、今回のショーのテーマは「世界にまだない未来を競え」

 フェラーリやランボルギーニといったイタリアの伝統的メーカーや、ロールスロイスやアストンマーティンといった超高級車メーカーなどが出展しておらず、ややエコモード系な未来になっている気もしますが、そんな中でも今までにないココロトキメク車を探し出してレポートしていきます!

 と、いうことで第1弾は、今回のショーでワールドプレミア(世界初公開)を飾った「kode9」というクルマです。

「kode9?聞いたことないな。いったいどこのメーカーの車だ?」と思ったアナタ、なんと「kode9」は日本のクルマなんです!

 造っているのは株式会社KEN OKUYAMA DESIGN。工業デザイナーとして有名な、奥山清行氏が設立し代表を務める日本のカロッツェリア=デザイン工房です。

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フロントマスクはファニーな印象

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コンパクトな2シータースポーツカー

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シンプルだが印象的な「ハ」の字型のテールライト

世界的なデザイナー奥山氏の手による、全く新しいライトウエイトスポーツカー!

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タイヤの上に大きく張り出すフェンダーの造形は「kode9」の最大の特徴

 このKEN OKUYAMAこと奥山清行氏、ご存じの方も多いと思いますがデザイナーとしての経歴がハンパない!

 ゼネラルモーターズ(GM)社のチーフデザイナーや、ポルシェ社のシニアデザイナー、ピニンファリーナ社のデザインディレクター等を歴任。フェラーリ・エンツォやマセラティ・クワトロポルテ等のデザインを手がけ、ドゥカティなどのオートバイや鉄道、船舶、建築、ロボット、テーマパークなど、様々なモノのデザインを手がけています。

 その奥山氏が、自らの工房を出身地である日本の山形に立ち上げたのが2007年。翌2008年のジュネーヴ・モーターショーで最初のオリジナル・カー、オープンボディの「k.o 7」を発表。

 そして今回、東京モーターショーで全く新しい2座席クーペタイプの、レースカーとスポーツカーの中間に位置するスパルタンなライトウエイトスポーツカー、「kode9」を発表したというわけです。

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キルティング調の赤革シートは特別あつらえ

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まるでレースカーのようなシフト周り

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高速巡航時の安定性を高めるリアのバーチカルフィン。リアカメラ内蔵

ミッドシップ、軽量カーボンボディの走りを楽しんでみたいスペシャル・カー!

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エンジンはフロントではなくキャビン後方にミッドシップマウント

 「kode9」は当面「Limited First Series」として24台を限定販売。エンジンや内装はオーナーの好みに合わせてチョイスしていくオーダーメイドのクルマです。例えばエンジンは、国内メーカーからでもBMWなどの海外メーカーからでも選べるそう。

 ボディサイズは全長4,140mm☓全幅1,905mm☓全高1,130mm。ホイールべースは2,300mm。スーパーチャージャー付き2.0L4気筒エンジン搭載の展示車で重さは890kg。この軽さはアルミ押し出し材シャーシと軽量カーボン製ボディパネルが効いています。

 エンジンは座席後方に横置きにミッドマウント。補機類等により後方視界が遮られるため、思い切って窓を廃止し、リアに立つフィンにカメラを埋め込んで車内モニターに映る映像で視野を確保しているとのこと。うーん、スペシャル!

 気になるお値段は、NAの1.6Lエンジンを搭載したベースバージョンで1200万円から。エンジンや内装等を思いっ切りカスタマイズしていくと最高で3000万円くらい、とのことです。

 デザインした奥山氏が「僕自身が乗りたいから造ったクルマ。自分(奥山氏)が仲間と思う人にしか売りたくない」と語る「kode9」。未来を感じさせるこの特別なクルマをぜひ一度ご自身の目でお確かめ下さい。

(レポート:堂島 昭)

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クルマ以外も手がける奥山氏がデザインした農業用トラクター。カッコイイ!

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「kode9」の特徴であるフェンダーとリアバーチカルフィンがこの角度だとよく分かる

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うーん、選ばれた24人のオーナーの内の1人になってみたい!

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(レポート:CORISM編集部

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