アルファロメオ4C 新車情報・購入ガイド アルファのミッドシップ コンパクトスポーツカー4C、世界発公開! [CORISM]

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【アルファロメオ】2013/02/14

カーボン製シャーシで、車重は900kg台か?

 アルファロメオは、新型アルファロメオ4Cをジュネーブショーで世界初公開する。アルファロメオ4Cは、2011年のジュネーブショーでアルファロメオ 4C コンセプトとして登場したモデルの市販車。若干細かいディテールは異なるものの、ほぼショーモデルそのままの姿で姿を現した。

 新型アルファロメオ4Cは、ミッドシップエンジンで後輪を駆動する2人乗りのピュアスポーツカー。搭載されるエンジンは、1750ccガソリンターボエンジン。このことから、ジュリエッタなどに搭載される1750エンジンをベースとした進化型。ジュリエッタ用は、235psと340Nm(ダイナミック)を発揮する高性能エンジンだ。組み合わされるミッションはAlfa TCT乾式デュアルクラッチオートマチックトランスミッションとなっている。ミッドシップなので、FF用を上手く流用しているとみられる。

 エンジンとミッションだけみれば、既存のものの流用とみてとれるが、アルファロメオ4Cは、なんとカーボン製のシャシーをもつという。サイズは全長4m以下、全幅200cm、全高118cmでホイールベースが2.4m以下のコンパクトな車体。とはいえ、全幅は200cmという超ワイドボディだ。このボディでありながら、パワーウェイトレシオは4kg/ps未満というのだから驚きだ。

 仮に235馬力で、パワーウェイトレシオが4kg/psで設定すると、ボディ重量はなんと940kgとなり1トンを切る軽量ボディとなる。軽自動車のダイハツ タント並。同じタイプのエンジンとミッションであろうジュリエッタが1440kgなので、イッキに500kgも軽量ということになる。このパワーウェイトレシオ4kg/ps以下というと、もはやスーパーカーなど領域。同じような軽量スポーツカーであるロータス エリーゼSでさえも4kg/psは切れていない。

 新型アルファロメオ4Cは、モデナのマセラティ工場で生産され、2013年に発売される予定だ。アルファロメオは、これにより米国市場への復帰を果たし、4Cで世界成長計画が本格始動することになる。

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アルファロメオ4C

アルファロメオ4C概要

<スタイリング>
 アルファロメオ スタイルセンターが設計した4Cには、ディメンションやレイアウトの類似点ということになると、「33 ストラダーレ」。小型化、力強さ、敏捷性などブランド固有のコンセプトを重視した。

<インテリアデザイン>
 デザイン要素や基本素材は、内装を際立たせ、すべて走りに対する最大の満足のために設計された。特に、インテリアから見えるカーボンファイバーは、ひときわ目をひきます。このカーボンファイバーは、独創性を高めるためのテクノロジーや、軽量化の取組みが一目でわかるようなっている。

<ディメンションとエアロダイナミクス>
 アルファロメオ4Cのコンパクトなディメンションは、ライバルの中で実にユニーク。二人乗りのバケットシートを装備し、全長は4m、全幅200 cm、全高118 cmで、ホイールベースは2.4m以下という全幅以外はコンパクトなボディをもつ。これらのディメンションは、この車のコンパクトさを強調すると共に、敏捷性を際立たせている。さらに、最高レベルの空気力学的効率を達成し、レーシングカーとして高速時の高い安定性向上を達成している。過去最高のネガティブCz値(ダウンフォース係数)を達成した。

<新4気筒1750 cc ガソリンエンジン>
 ジュリエッタのクアドリフォリオ ヴェルデで既に使用されているエンジンを進化させた4気筒1750ccガソリンエンジンは、革新的なアルミブロックと、4Cのスポーツカーとしての魅力をさらに向上するように最適化された専用の吸気・排気システムを装備。さらに、筒内直接噴射、吸排気無段階可変バルブタイミング機構、ターボチャージャー、ターボラグを除去する画期的なスカベンジングコントロールシステムをはじめとする最新の技術ソリューションを誇ってる。

<Alfa TCTオートマチックトランスミッション>
 1750ccガソリンターボエンジンは、革新的なAlfa TCT乾式デュアルクラッチオートマチックトランスミッションと組み合されている。ギアチェンジは、ハンドルの後ろにあるシフトパドルを使って行うこともできる。

<Raceモードが加わった新しい Alfa Romeo D.N.A.システム>
 アルファロメオ4Cは、現在利用可能な3つの標準設定、Dynamic、Natural(日本ではNormal)、All weatherだけでなく、4つ目のモードRaceが追加されている。これはレーストラックでのドライビング体験をさらに高めることを目的としたモードだ。

<Made in Italyのエクセレンス>
 アルファロメオとマセラティ両ブランドの最高の技術を活かして4Cの市販モデルは開発された。特に、二つのブランドのチームワークは、アルファ ロメオの設計部門とマセラティの生産工場の統合に向けて発揮された。1世紀にわたる歴史を持ち、世界中で最も有名で人気のあるイタリア製品の代表の一つであり続けるブランド、アルファロメオの特徴的特質でもある。

アルファロメオ4C

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(レポート:CORISM編集部

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