フォルクスワーゲンはコンパクトカー、ポロ 1.4 コンフォートラインの搭載エンジンを変更し「ポロ 1.2TSI コンフォートライン」とし、6月4日から発売する。また同時に上級グレード「ポロ 1.2TSI ハイライン」も追加される。
　昨年秋にデビューしたばかりの新型ポロ 1.4リッターNA(自然吸気)エンジン車は、09年11月より累計で5941台を販売(～2010年4月末)。前年同期比で＋44%と好調な滑り出しとなっている。フォルクスワーゲン グループ ジャパンによれば、国産車からの乗り換えユーザーが39%と、新規顧客の獲得に大いに貢献しているという。
　今回の仕様変更の目玉となるのは新型TSIエンジンの搭載。デビューからわずか半年で、新たにTSI直噴SOHC2バルブ1.2リッターのターボエンジンへと変更したのだ。これによりパワーは従来型より20psアップの100psに、トルクも1.8リッター並みの17.8kg-mを達成した。それでいて燃費は従来モデル(17.0km/l)よりも約12％向上し、史上最高となる20.0km/lを達成。エコカー減税(75％)とエコカー補助金の対象となった。初期型オーナーにとってはかなり悔しい変更内容となっている。
　また新たに追加された上級グレードのポロ TSIハイラインは、15インチアルミホイールやフロントフォグランプ、そしてクロームトリムの採用拡大などで上質感をプラス。インテリアもフルオートエアコンやスポーツシート、本革巻きステアリングなどで質感を高めている。
　新型ポロの価格は、ポロ TSIコンフォートラインが213.0万円、ポロ TSIハイラインが242.0万円[消費税込み]。なおハイラインには＋157,500円でアルカンターラ＆レザレットシート(シートヒーター付き)のオプションも用意される。
　なお5月24日に行われた記者発表会の席で、今夏にクロスオーバーモデル「クロスポロ」が、さらに今秋にはスポーツモデル「ポロ GTI」がそれぞれ追加されることが発表された。今回のTSI投入と併せ、ポロシリーズの更なる拡販を目指す。

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