エコな時代にあえて6.3リッターW型12気筒エンジン搭載【アウディA8L W12クワトロ】 [CORISM]

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【アウディ】2011/06/08

大排気量神話は終わっていないのか?

アウディA8L W12クワトロ

 後席には、10.2インチ液晶ディスプレイを搭載したリヤシートエンター テイメントシステムを装備

 アウディのブランド戦略は、販売台数好調という結果で成功を収めている。アウディのフラッグシップモデルのA8も、こんな時代だというのにバックオーダーを抱えるほど人気だという。そんなアウディA8に6.3リッターW型12気筒エンジンを搭載したアウディA8L W12クワトロが追加された。
 A8L W12クワトロは、既存のA8のホイールベースを130mm延長。後席の居住性や快適性を大幅に向上させたモデル。
 搭載されるエンジンは、エコ時代の流れに逆行する6.3リッターW12型エンジンを搭載。狭角15度のシリンダー角度を持ち、2つのV型6気筒エンジンをコンパクトに一体化したユニットだ。直噴システムFSIテクノロジーを導入し、最高出力368kW(500ps)、最大トルク625Nm(63.7kg-m)を発揮する。10・15モード燃費は、7.0km/lとなっている。メルセデス・ベンツS600ロングの5.5リッターV12ツインターボの517PS、84.6kg-m、10・15モード燃費5.9km/lほどにではないにせよ、圧倒的なパフォーマンスを誇っている。また、クワトロなので天候や悪い路面状態でも安定した走りも魅力のひとつだ。
 世界的なCO2の排出量低減というエコな方向性を受け、排気量のダウンサイジングやハイブリッド化が進む中、あえて今、その逆を行く車種を投入する理由はとは・・・。アウディのブランドが着々と強化されている流れを受けて、パフォーマンスや技術力という軸でのアピールも必要ということなのだろう。
 価格は2061万円。ウディA8L W12クワトロのパフォーマンスを楽しめるのは、ごく限られ人たちだけだろう。
アウディA8L W12クワトロ

 ゆとりのクルージングと、ダイナミックなスポーツドライビングを楽々こなすW12型エンジン。8速ティプトロニックトランスミッションと組み合わされる

アウディA8L W12クワトロ

 タイヤサイズは255/45R19

アウディA8L W12クワトロ

 専用の台形エキゾーストトリム

アウディA8L W12クワトロ

代表グレード アウディA8L W12クワトロ
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 5275×1950×1465mm
車両重量[kg] 2180kg
総排気量[cc] 6298cc
エンジン最高出力[ps(kw)/rpm] 500ps(368kw)/6200rpm
エンジン最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 63.7kg-m(625N・m)/4750rpm
ミッション 8速ティプトロニック
10・15モード燃費[km/l] 7.0km/l
定員[人] 4/5人
税込価格[万円] 2061.0万円
発売日 2011/6/7
レポート 編集部
写真 アウディ・ジャパン

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(レポート:CORISM編集部

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