ホンダ、通信費無料の「リンクアップフリー」を全車種に適用拡大へ [CORISM]

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【ホンダ】2011/03/08

リンクアップフリーのサービスイメージ。2010年2月のCR-Z以降ハイブリッド車を中心に適用されてきたが、今回全車種に適用拡大する

3月17日に発売予定の「フィット・シャトル」から順次拡大

ホンダ フィット シャトル 先行公開 ホームページ 画像

3月17日に発表されるフィットのワゴン版「フィット・シャトル」を皮切りに適用拡大。フィット・シャトルはホームページで先行公開されている

 ホンダは3月8日、同社のテレマティクスサービス「インターナビ・プレミアムクラブ」会員向けの無料データ通信サービス「リンクアップフリー」を、3月17日に発表を予定している新型車「フィット・シャトル」を皮切りに、以降発売するすべての車種へ順次、適用拡大を進めると発表した。
 リンクアップフリーは、2010年2月に発売した「CR-Z」からハイブリッド車を中心に適用を進めてきたもので、新車納車時にあらかじめデータ通信が使用可能な状態となっているため、ユーザーは接続設定を行うことなく、インターナビ・プレミアムクラブ会員向けのさまざまな情報サービスを利用することが可能。車検時にホンダ販売店で更新手続きをすることで、車両を所有している間は通信費無料(専用通信機器でのデータ通信のみ)でサービスを利用できる。

ホンダ リンクアップフリー 専用通信機器 画像

リンクアップフリー専用通信機器。今回通信方式をソフトバンクの3G方式に変更する

 リンクアップフリーでは通信料無料ということで、インターナビの情報センターに自動接続し、定期的にデータ通信を行うため、リアルタイムでの走行データ(フローティングカーデータ)収集量が従来に比べ増加。さらに、今回の適用拡大でさらに多くのリアルタイム走行データの収集が可能となるため、より精度の高い渋滞予測などが見込まれる。スムーズなルート案内でCO2削減に貢献するほか、防災情報や気象情報をタイムリーに受信することで、より安全で快適なドライブを支援する。
 また今回、リンクアップフリーで採用している通信機器を、これまでのウィルコムのPHS方式からソフトバンクの3G方式に変更。より高速かつ広いエリアでのデータ通信を可能とする。フィット・シャトルからの変更となるが、現行のリンクアップフリー適用車に対しても、4月下旬からソフトバンク3G方式へのアップグレードを無償で実施するという。

さらに全ホンダ車ユーザー向けの「インターナビ・リンク」も提供

ホンダ iPhone インターナビ・リンクアプリ 画像

写真はiPhone向け「インターナビ・リンクアプリ」。このほか、「ドライブロケーター」アプリでは、インターナビ・ルートの検索結果をiPhoneの「Google マップ」上に表示することができる

 ホンダではさらに、インターナビ・プレミアムクラブの情報ネットワークを活用して、カーライフを幅広くサポートする新たな会員制度「インターナビ・リンク」のサービスを3月18日から開始する。このインターナビ・リンクは、パソコンや携帯電話、スマートフォンを使って、ドライブに役立つ交通情報や、メンテナンス時期、燃費履歴などの情報サービスを無料で受けることができるもので、全ホンダ車ユーザーが対象。インターナビ対応カーナビを装着していないユーザーでも、サービスを受けることができる。また今回、iPhone用の「ドライブロケーター」アプリを新たに独自開発。「インターナビ・リンクアプリ」の中で提供するインターナビ・ルートの検索結果をiPhoneの「Google マップ」上に表示することができるという。
 なお、3月18日から「インターナビ・リンク」への会員登録を行えるのは、2011年3月以降に新車登録したユーザーが対象。すでにホンダ車を所有しているユーザーは6月から会員登録を行える。インターナビ・プレミアムクラブ会員は3月18日から利用することができる。

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(レポート:CORISM編集部

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