トヨタはプレミアムSUV「レクサス GX460」と一部の「トヨタ ランドクルーザー プラド」の車両安定制御(VSC)プログラムに関する改善措置を発表した。今回の改善措置は、すべて左ハンドル車のみで、国内仕様を含む右ハンドル車はすべて対象外となっている。
　不具合の内容だが、GX460およびランドクルーザー プラドともに、重量物である燃料タンクなどが左側に搭載されており、ドライバーが左側に座る左ハンドル車では重心が左寄りになることが影響している。これらの車両のうち18インチタイヤとKDSS、そしてVSCが装着された仕様について、VSCプログラム設定の原因でVSCの効きが弱いという現象が起きてしまう。
　これに該当する車両で速度超過や高速で大きくハンドルを切るなどして右旋回した場合にリヤタイヤがスライドする可能性があるという。これを防ぐためにVSCプログラムを修正。VSCの効きを強化することで、車両が横滑りする可能性を低減するものだ。
　対象車両はレクサス GX460が北米やロシアなど合計約1万3000台。ランドクルーザー プラドがオマーンやロシア、そしてUAEなどの合計2万1000台。日本国内仕様を含む右ハンドル車は、すべて対象外となっている。

■「レクサスGX(ランクルプラド)は買ってはいけない！」ってホント！？　北米・コンシュマーレポートの顛末を自動車評論家 国沢 光宏が解説[2010.04.23/CORISM]
■【トヨタ ランドクルーザー プラド 試乗記】兄貴分のランクル200を越える悪路走破性を手に入れた本格派SUV！[2009.10.18/CORISM]
■【トヨタ 新型 ランドクルーザー プラド 新車情報】エコカーの時代にあえて重厚長大な本格オフローダーを送り込むトヨタの真意とは！？[2009.09.14/CORISM]