【新車・中古車購入術】買ってはいけない? or 買っていい!おすすめ軽自動車選び ダイハツ編

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【生活・文化】2010/10/27

 

「しょせんは軽ですから……」は言い訳にすぎない

ダイハツ エッセ フロントビュー

エッセ。価格戦略車とはいえABSが全車オプション設定というのはどうか。それで安全を担保しているならいいが……。
 国民の足として定着している軽自動車。いや定着どころか、今やなくてはならない交通手段といえる。が、最近どうも間違った方向に進んでいる気がしてならない。「しょせん軽ですからこんなモンです」的な、安易な割り切りが見え隠れする。売れているがゆえの驕りといっていいかもしれぬ。そんなメーカーが作るクルマは決して買ってはいけない。軽自動車ビッグ3のクルマ作りを検証したいと思う。
まずはシェアトップのダイハツ。今やABS(アンチロックブレーキシステム)など付いていて当たり前の装備と思われがちだが、軽自動車ではそんな常識が通用しない。とくにダイハツはその傾向が強い。たとえば、エッセ。ABSが全車オプション設定なのだ。そのほかの車種でも一部グレードにオプション設定とされるケースが多い。オプション設定なので選べないこともないのは救いだが、ダイハツの軽自動車は率直に言ってその数が多すぎる。せめてレスオプション(ユーザーの希望がないかぎりレスしない装備)にするなど、良心的な対応が望まれる。
エアバッグにしてもそうだ。デュアルSRSエアバッグ(運転席/助手席)こそ全車標準装備だが、サイドエアバッグの装備状況は遅れているといわざるをえない。SRSサイドエアバッグ(運転席/助手席)、SRSニーエアバッグ(運転席)を含めたセーフティパックを設定しているのは、タント、タント・カスタムの2車種で、それも6グレード中3グレードのオプション設定。全車種にオプション設定はできなかったのか。残念だ。売れ筋グレードにオプション設定すらないのも納得できない。

廉価グレーでもせめてオプション設定を

ダイハツ コンテ フロントビュー

ムーヴ・コンテは比較的装備が充実している。それなりの価格にはなってしまうが、そのぶん安心してお勧めできる。

 以降ざっとではあるが、ダイハツの主要車種を評価していこう。
最初にムーヴ。LグレードでABSがオプション扱いだ。タコメーターやキーレススタートなどはグレードにもよるが、イモビライザーが主要グレード中トップモデルでしか選べないのはいかがなものか。ライバルのワゴンRは全車標準なのだ。UVカットガラスもカタログを見るかぎりフロントウインドとフロントドアのみ。肌の弱い人は要注意だ。
タント、タント・カスタム。標準車(タント)では、LグレードでABSがオプションになっている。下位グレード(L、Xスペシャル)では、イモビライザー機能が選べない。パワースライドドアの設定は、標準車、カスタム通じて設定のないグレードがあるので注意が必要だ。
ミラ、ミラ・カスタム。標準車(ミラ)の最下位グレードではABSがオプションなのと、標準車のイモビライザー機能の設定状況が今ひとつ。UVカットガラスが標準車、カスタムともに全面じゃないのはやはり問題か。
そんななか、比較的装備が充実しているのがムーヴ・コンテ、コンテ・カスタムだ。ABSは全車標準装備だし、イモビライザー機能付きのキーフリーシステムが一部グレードにないのが惜しいくらい。付加価値指向のモデルだけに、ダイハツとしても丁寧に売っていきたいのだろう。

■ムーヴ(カスタム含む)
×買ってはいけないグレード:L
○買ってイイ! オススメグレード:X・VSⅢ/カスタム

■タント(カスタム含む)
×買ってはいけないグレード:L
○買ってイイ! オススメグレード:X

■ムーヴ・コンテ(カスタム含む)
×買ってはいけないグレード:特になし
○買ってイイ! オススメグレード:X

■ミラ(カスタム含む)
×買ってはいけないグレード:L
○買ってイイ! オススメグレード:Xリミテッド

ダイハツ ミラ リヤビュー

ミラ。UVカットガラスが全面ではなく、フロントウインドとフロントガラスのみ。肌の弱い子供は後席に乗せられない。

ダイハツ タント エアバッグ

同じクルマなのに、なぜ装備できるグレードと装備できないグレードがあるのか。写真はタントのエアバッグシステム。

ダイハツ ムーヴ イモビライザー

盗難防止に役立つイモビライザーも積極的に採用してほしい。写真はイモビライザー付きのキーフリーシステム。

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(レポート:CORISM編集部

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