日産 GT-R、認定中古車制度を改定 ~対象車を5年落ち・走行10万キロまで拡大~ [CORISM]

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【日産】2010/12/02

画像は日産 GT-R 2007年モデル

デビューから3年を迎えたGT-Rに、より良質で高い資産価値を

ドイツ・ニュルブルクリンクでのテスト走行を実施する日産 GT-R 2011年モデル

ドイツ・ニュルブルクリンクでのテスト走行を実施する日産 GT-R 2011年モデル

 日産は12月1日、スーパースポーツカー「GT-R」の認定中古車制度の改定を実施した。認定基準の改定や、車両のバージョンアップを図るアドバンスドキットの販売、GT-R認定中古車のフラッグシップショップ開設、GT-R専用中古車ワイド保証の実施などが行われる。2007年のGT-Rデビューから3年が経過し、今後増加が見込まれるGT-Rの中古車について、より良質で高い資産価値(リセールバリュー)を与える狙いがある。

 認定中古車制度の認定基準は以下の通り。下記を全て満たすことが条件となる。

【GT-R認定中古車制度の認定基準】

使用歴 初度登録より5年以内
特別点検歴 定められた時期に法定点検およびGT-R特別点検が全て実施されていること
事故修復歴 事故修復歴なし(査定協会基準)
外観傷 補修済みの状態
故障歴 修復済みの状態
改造歴 09年10月改訂版以降のオーナーズマニュアルに記載されている内容に従って交換・特別点検されていること
走行性能に関するメンテナンス状況 09年10月改訂版以降のオーナーズマニュアルに記載されている各走行条件における必要点検整備がされていること
走行距離 累計100,000km未満

 GT-R認定中古車は、日産が設定した基準をもとに日産ハイパフォーマンスセンター(NHPC)で車両のチェックと整備、部品交換を実施し、新車とほぼ同等の性能、品質を維持した良質な車両を「認定中古車」として販売している。
 従来のGT-R認定中古車制度の場合、初年度登録から3年以内で走行距離が20,000km/年以内の車両を基準としていた。しかしドイツ・ニュルブルクリンクサーキットでのハードな走行テストをはじめとする耐久試験などの結果や、市場での車両の使われ方と状態も調査し、GT-Rの高性能が維持されていることを確認出来たことから初年度登録から5年以内でかつ累計走行距離100,000km以内の車両と、認定基準が緩められた。
 GT-R認定中古車の販売は、全国の日産ハイパフォーマンスセンター(NHPC)または、日産の各販売会社ごとに1店舗ずつ選定された「日産U-CARS」で販売される。なお、日産ユーズドカーセンターが運営する「カーミナル東京」(東京都武蔵村山市)をGT-R認定中古車のフラッグシップショップとして位置付け、12月1日より本格稼動を始めた。

認定中古車を新型GT-Rにバージョンアップする「アドバンスキット」を販売

日産 GT-R 2007年モデル
 日産では、日産 GT-R認定中古車を購入したユーザーを対象に、認定中古車専用アドバンスキットを特別価格399,000円で販売する。このキットは、ドライバーが気持ち良く感じる高い回頭性を実現するパーツとして、バージョンアップしたショックアブソーバー(フロント)、スプリング・トランスバースリンクブッシュ(フロント)、エンジンマウント(リア)、トランスミッションマウント(フロント)などのセットに加え、ブレーキホース/ブレーキフルード、さらに静粛性や気密性を高めるドアウェザーストリップ、さらに英国サッチャム基準に準拠した盗難防止システムなどをキット化したもの。12月1日よりGT-Rの認定中古車を契約した際、購入が可能となっている。
 
 自動車メーカー自ら設定する認定中古車だけに、保証制度も厚く用意される。「GT-R専用中古車ワイド保証」は、1年間、走行距離無制限で駆動系・電装系など幅広く適応する。また購入から1ヶ月、または1000km経過時には無料点検を受けることも出来る。修理は日産ハイパフォーマンスセンター(NHPC)でのみ行う。さらに有償で「ワイド保証プレミアム」を契約すると、1年間のワイド保証期間終了後もさらに1年または2年間、走行距離無制限で一般保証部品と特別保証部品(バッテリーを除く)の保証を行う。
 従来より、GT-Rは新車購入後3年間の性能保証のため無償でエンジン、トランスミッション及びホイールアライメント計測・調整を行うGT-R特別点検を2000km、12、24、36ヶ月経過時に実施しているが、今回、新車購入後3年を経過したGT-Rについても、GT-R特別点検を特別価格で継続できるようになった。

日産 GT-R 2007年モデル

日産 GT-R 2007年モデル

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(レポート:CORISM編集部

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