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三菱エクリプスクロス試乗記・評価
オン・オフ問わない走る楽しさを凝縮したSUV誕生!

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【三菱】2018/02/04

スタイリッシュなクーペルックのSUVが新型三菱エクリプスクロスだ

三菱エクリプスクロス
 2017年秋に開催された東京モーターショーに、三菱は新世代クロスオーバーSUVのエクリプスクロスを参考出品した。RVRとアウトランダーの中間のポジションに送り込まれるクロスオーバーSUVで、ネーミングも北米でヒットしたスポーツクーペから譲り受けている。

 三菱のブランドアイコンとなっているジェットファイターグリルを採用した、使い勝手のいい4ドアモデルだ。が、ウエッジシェイプを基調に、リアピラーを強く傾斜させたスタイリッシュなクーペボディをまとった。新色のレッドダイヤモンドもよく似合う。

 新型三菱エクリプスクロスのボディサイズは、トヨタのC-HRやホンダのヴェゼルより少し大きい。全長は4405㎜で、それほど大きくはないが、RVRと比べてもダイナミックな目をひくデザインだ。全幅は1805㎜と、1800㎜の大台を超えている。全高は1685㎜として十分な室内高を確保した。

 新型エクリプスクロスのインテリアは、運転席と助手席を分けたワンbyワンのスポーティなデザインだ。コクピットスタイルのインパネを採用し、メーターはデジタルではなく、あえてアナログ表示としている。また、ヘッドアップディスプレイも装備するから情報表示は見やすい。指先で直感的に操作できるタッチパッドコントローラーも便利だ。スマホと連動して最新情報を手に入れることができる。
三菱エクリプスクロス
三菱エクリプスクロス
三菱エクリプスクロス
三菱エクリプスクロス

刺激的な加速フィールをもつ1.5Lターボエンジン

三菱エクリプスクロス
 新型エクリプスクロスのパワーユニットは、新開発の1.5ℓ直列4気筒DOHC直噴ターボを搭載した。最近、ヨーロッパで人気の高いダウンサイジングターボだ。これに8速スポーツモード付きCVTを組み合わせている。プラグインハイブリッド車が用意されていないのは残念だが、環境性能はかなり高いようだ。切れ味も鋭い。

 ヨーロッパ仕様のエンジンの最高出力は120kW/5500rpm、最大トルクは250Nm/1800〜4500rpmである。分かりやすく書くと163ps/25.5kg-mだ。駆動方式はアウトランダーの電子制御4WDシステムをオンロード向きに進化させたS-AWCを採用した。

 大磯ロングビーチ駐車場の特設コースで試乗したのは、日本仕様の最終プロトタイプだ。コルトの心臓を大幅に進化させた1.5ℓの直噴ターボは、洗練された質の高い走りを披露した。

 IHI製のターボは、応答レスポンスが鋭く、低回転から素早く素直に過給が始まる。軽やかにタコメーターの針が上昇し、2000回転を超えたあたりから加速に力強さが加わった。2.4ℓクラスの自然吸気エンジンよりはるかに刺激的な加速フィールだ。

 無段変速機のCVTもいい仕上がりである。CVTに多い車速の後追い感やだるい応答レスポンスを上手に封じ、瞬発力鋭く俊敏な加速を見せた。パドルシフトも操作しやすい。操作フィールも上質感がある。静粛性も兄貴分のアウトランダーを凌ぐほどの実力だ。それほどスピードを出せなかったが、比較で持ち込んだRVRを圧倒するほど静かなことが分かった。加速していくときのエンジン音も耳につかない。
三菱エクリプスクロス
三菱エクリプスクロス
三菱エクリプスクロス

抜群のハンドリング性能をもつ新型エクリプスクロス

三菱エクリプスクロス
 新型エクリプスクロスのサスペンション形式は、アウトランダーやRVRと同じだ。フロントがマクファーソンストラット、リアはマルチリンクである。

 比較のためにRVRも走らせたが、エクリプスクロスは限られた走行ステージのなかでも大きく差をつけた。ボディを含めた剛性が高いことははっきり分かるし、足もしなやかに動く。パイロンを並べたスラローム走行では操舵に忠実に向きを変え、狙ったラインにたやすく乗せることができる。切った分だけ気持ちよく曲がり、意のままに操ることができた。軽く自然な操舵フィーリングと群を抜くトレース性能が光る。

 新型エクリプスクロスの魅力は、4WDであることを意識させない素直な運転感覚だ。RVRと比べても、さらに操舵フィールは洗練されているし、乗り心地も上質だった。ブレーキ制御を行うAYCを組み合わせたS-AWCは、滑りやすい路面だけでなくタイトターンでも非凡な実力を披露した。アンダーステアを上手に抑え込み、ブレーキ制御も緻密だからタイトコーナーもアンダーステアに悩まされない。舵の利きがよく、ロールしていく感じもいい。

 新型エクリプスクロスの4WDは味付けが巧みで、クルマの動きが素直だから気持ちいいハンドリングを楽しめる。驚かされたのは、デリカD:5のディーゼル車が得意とする斜度45度の登坂路を苦もなく登りきったことだ。この特設ステージは、低速トルクの細いガソリン車が苦手とするところだが、エクリプスクロスは難なく頂上まで登り切ってしまった。坂の途中で停止し、そこからたやすく再発進したのには唖然とした。オンロード、オフロード問わず、高いレベルの走行性能を誇るSUVに仕上がっている。

 ストローク感たっぷりのサスペンションを採用しているから、波打った板状の路面やモーグルコースも無理なく走り切る。後席でも乗り心地はよかった。荒れた路面を駆け抜けても不快な突き上げを上手に抑え込んでいる。
三菱エクリプスクロス
三菱エクリプスクロス
三菱エクリプスクロス

十分な室内スペースが確保された新型エクリプスクロス

三菱エクリプスクロス
 新型エクリプスクロスのキャビンスペースは、十分に満足できる広さだ。前席は少しアップライトなポジションで座る見下ろし感覚である。思ったよりも開放感があり、前方だけでなく個性的なデザインながら後方の視界も悪くなかった。

 ちなみに撮影車はレザーシートで、運転席は8ウェイパワーシートだ。乗り降りに苦労することもなかった。後席は6対4分割可倒式で、200mmのロングスライドと9段調整のリクライニング機構を備えている。後方にセットすれば足元は余裕たっぷりだし、座面とフロアの高さも適切だった。気持ちよく座ることができ、頭上にも十分な空間が残されている。ロングドライブでも疲れにくいだろう。

 ラゲッジルームも満足できる広さだ。荷室フロアもそれほど高くないから荷物を積みやすい。また、ゴルフバッグを横向きに積めるのはゴルフ好きには朗報である。その気になれば4セットも積めるというから驚きだ。エクリプスクロスは3月までに正式発表されるという。今から発売が待ち遠しい。
三菱エクリプスクロス
三菱エクリプスクロス
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新型三菱エクリプスクロス欧州仕様スペック、発売日、価格など

・全長×全幅×全高[mm]:4,405×1,805×1,685
・ホイールベース[mm]:2,670
・エンジン:1.5Lダウンサイジング直噴ターボエンジン
・トランスミッション / 駆動方式:6速MT / 2WD 8速スポーツモード付CVT / 2WD・4WD
・最高出力[kW / rpm]:120 / 5500
・最大トルク[N・m / rpm]:250 / 1800~4500
・フロンサスペンション/リヤサスペンション:マクファーソンストラット/マルチリンク
・価格:約260万円~310万円(予定)
・発売日:2018年3月
・レポート:片岡英明

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(レポート:片岡 英明

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