日野、「ダカールラリー2011」トラック部門クラス優勝! ~20回連続完走記録達成も~ [CORISM]

はてなブックマークに追加 Googleブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録
【その他】2011/01/17

「日野チームスガワラ」代表を兼務する大ベテランの菅原 義正氏(69歳)と、義正氏の次男で菅原 照仁氏(38歳)
[※画像は昨年10月に行われた日野チームスガワラ ダカールラリー2011参戦(参戦20周年)記者発表会の模様]

市販車クラスと排気量10リッター未満クラスで優勝、総合でも9位を獲得!

「ダカールラリー2011」トラック部門排気量10リッター未満クラスに出場する中型トラック「日野 レンジャー」4輪駆動仕様車 画像

「ダカールラリー2011」トラック部門排気量10リッター未満クラスに出場した中型トラック「日野 レンジャー」4輪駆動仕様車

 2011年1月1日から16日まで、アルゼンチン~チリ間で開催された「ダカールラリー2011」で、日野自動車が快挙を果たした。ダカールラリー2011 トラック部門で「市販車クラス」と「排気量10リッター未満クラス」においてクラス優勝し、さらに初参戦以来の20回連続完走を遂げたのだ。
 レース専用車両や、排気量が倍近いモンスタートラックなどを含む全68台のトラック部門参加車がひしめくなか、2号車の菅原 照仁選手が市販車クラスと排気量10リッター未満クラスで優勝。総合でも9位を獲得した。また、照仁選手の父で、ダカールラリー史上最多の28回連続出場記録を持つ1号車 菅原 義正選手は市販車クラス3位、排気量10リッター未満クラス2位、総合13位を獲得した。

【日野 ダカールラリー参戦についての詳細はコチラをチェック】
日野自動車、20回目のダカールラリー参戦へ ~日野チームスガワラ、菅原親子で参戦~[2010.10.18/CORISM]

 日野自動車から発表されたコメントは以下の通り。

【コメント】
日野自動車 代表取締役会長 近藤詔治/今大会の結果は予想よりも良い成績で喜んでいます。また、成績もさることながら南米の現場の雰囲気に触れてラリーの盛り上がりを体感し、改めて活動の意義を再確認しました。今大会は日野にとって20年の節目ですが継続の力というものがあると思います。菅原さんたちの熱い想いもあって我々が続けてこられたことを良かったと思っています。

日野自動車 専務取締役 藤井恒彦/本当に全員がよく頑張ってくれました。メカニックはこれまで以上に整備作業が大変だったでしょうが、おかげで良いポジションをキープ出来ました。車両は改良点が結果に繋がった部分もありトラック部門ベスト10の上位も見えてきたように思います。それにしても69歳で総合13位に入るのはすごい。感服しました。また、日野の海外代理店の人たちが現場に駆けつけて盛り上げてくれるなど、(活動が)世界に評価されていることを実感しました。今後も是非続けてゆきたいと考えています。

チーム代表兼1号車ドライバー 菅原義正/照仁が頑張って1位を獲ってくれ、自分も完走出来ました。この成績にはびっくりすると同時に満足です。みなさんのご支援・応援に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。それにしてもゴールで雨が降るとは思っていませんでした。南米らしいハプニングですね。

1号車ナビゲーター 杉浦博之/ゴールのポディアムに立つことが出来て嬉しかった。人がたくさんいてテンションが上がりましたね。激励に駆けつけてくださった近藤会長、藤井専務に感謝しています。ナビとして今後も成長するため、ここからがスタートだと考えています。

2号車ドライバー 菅原照仁/かなり厳しい状況の中で結果を残せたのは、応援してくださるみなさんのおかげだと思っています。ポディアムでは大雨が降りましたが、20回連続完走ということに満足することなく(この雨のように)全てを洗い流し、また新たな取り組みに挑戦してゆきたいと思います。

2号車ナビゲーター 鈴木誠一/無事に2台が完走し、結果が残せてひと安心です。クルマは大きく壊れることはありませんでしたが、改良してきたつもりでも水温が上昇する場面もあり、難しさを実感しました。

メカニック 門馬孝之 (日野自動車 海外部品・サービス部)/本当に2台がきっちり走ってくれ、トラブルもなく良い成績を残せて大満足です。(1台がリタイアした)前回のリベンジが達成されました。ともあれみなさんに感謝の気持ちです。

同上 山本昌良 (同上)/無事にゴール出来て嬉しいです。メカニック全員怪我もなく、2台揃っての完走には達成感があります。ラリーの現場は初めてだったのでがむしゃらにやってきたつもりですが、スペイン語の話せる自分が役に立った部分もあったかなと思っています。

同上 山王隆史 (横浜日野自動車)/昼夜が逆転するラリー現場の生活は分かってはいましたが、疲れが取れなくて大変でした。ただ、作業的にはブレーキ周りの分解を繰り返しやったほかは大掛かりな作業はなく、車両が完成度高く仕上がっていたと思います。

同上 橋場 弘 (石川日野自動車)/パルクフェルメに納められたトラックの台数が少なくて、ラリーの過酷さを実感しました。今回2回目(派遣)の自分としては、他のメカニックに対しビバークでの準備作業の段取りなどアドバイス出来た部分もあったかと思います。疲れましたが、ポディアムに来るとそれが吹っ飛ぶ感覚は以前と変わらないですね。

同上 末次健一 (広島日野自動車)/9月に車両製作から関わって今日まで長かったです。ポディアムではゴールを実感しました。雨はすごかったですが、それも良い思い出です。今回現場を担当してみて後半の1週間から慣れて調子が出始めた印象でした。日野レンジャーの改良点も分かったので(チャンスがあって)もう一度派遣されたらより効率的に動けると思います。

【関連情報】
日野 ダカールサイト[日野自動車]

【関連記事】

(レポート:CORISM編集部

【オススメ記事】