アキュラMDX新車情報・購入ガイド ハイブリッド化は見送り? ホンダ、北米でのドル箱高級SUV3代目アキュラMDX公開!

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【ホンダ】2013/03/29

 

気筒休止システムを搭載し、より燃費の良いFF車も投入した新型MDX

 ホンダの高級車ブランド アキュラは、2013年ニューヨークオートショーでラグジュアリーSUVの新型「MDX」の量産モデルを発表した。

新型アキュラMDXは、新開発3.5L直噴SOHC i-VTEC V型6気筒エンジンを搭載。高トルクと低燃費を両立。この新エンジンは、290馬力の最大出力と267lb.-ft.の最大トルクを発揮。さらに、状況に応じて使用気筒数を6気筒と3気筒に切り替える可変シリンダーシステム(VCM)を採用している。この可変シリンダーシステムは、国内ではもう発売が中止されたインスパイアにも搭載されていた技術。インスパイアに搭載されていた可変シリンダーシステムは、6気筒と4気筒、そして3気筒と複雑に各シリンダーをコントロールしていたが、新型MDXに搭載される可変シリンダーシステムは、6気筒と3気筒というシンプルな気筒休止エンジンになっている。

これらの技術により、MDXの燃費(米国環境保護庁(EPA)認定値<city/highway/combined>)はSH-AWDモデルで18/27/21mpg、2WDモデルで20/28/23mpgの燃費を達成。当然だが、FFモデルの燃費が優れている。北米だけでなく、国内マーケットも同様だが、SUVであってもAWD機能は不要。燃費や価格重視というのが、最近のSUVマーケットの方向性だ。

シャシーは、完全新設計で軽量化された。先進軽量素材を55%以上使用することにより、車両重量で従来モデルから275ポンドの軽量化を達成した。また、前後のサスペンションも新開発。駆動系では、走行状況にあわせて四つの車輪全てに最適な駆動力を瞬時に配分し、高い旋回性能や車両安定性を実現するホンダのAWD技術であるSH-AWD(Super Handling - All Wheel Drive:四輪駆動力自在制御システム)を組み合わせ、卓越したハンドリングとコーナリング性能を発揮する。MDXは従来型のSH-AWDだが、次期新型レジェンド(アキュラRLX)のハイブリッド車には、後輪に2つのモーターを使い駆動力を自在にコントロールするスポーツ・ハイブリッドSH-AWDが搭載される予定だ。

エクステリアデザインの特徴は、ジュエルアイ(Jewel Eye)と呼ばれるLEDヘッドライトだ。LEDライトのON、OFF時とも宝石のようにキラキラと輝く特徴的なデザインがポイント。高い視認性や広い照射範囲をあわせ持っている。

インテリアは、2列目シートにおけるワンタッチウォークイン機構やロングスライドシートを採用。これらの機能により、3列目シートへのアクセスや2列目シートのレッグスペースを大幅に改善した。また、北米では、もはや完全に流行りとなったタッチパネルスクリーン(On-Demand Multi-Use Display)を採用。空調やオーディオなどを一画面で直感的に操作できるタイプだ。

このほか、低速追従機能付きアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)やレーンキープアシストシステム(LKAS)などの安全装備に加え、次世代アキュラリンクなど多くの先進技術を搭載しているという。

アキュラMDXは、今のところガソリン車のみ。時期レジェンドは、当然ハイブリッドになることから、このシステムの応用ができるのなら、MDXもいずれハイブリッド化が期待できる。そうなれば、北米だけでなく、国内への導入してもそこそこ売れることが推測できる。ホンダの国内販売は、完全に小型車にシフトしており、高級車は完全撤退状態。ハイブリッドSUVでこれだけ個性的なら、レクサスRXのライバルとして、ぜひ日本にも入れてほしい車種でもある。

2013年1月26日更新 低燃費性能とプレミア感をアップ! ハイブリッド化は見送りか?

アキュラMDXプロトタイプ

 ホンダは、デトロイトショーで高級車ブランドアキュラのSUVであるアキュラMDXを世界発公開した。

アキュラMDXは、北米における高級SUVとして、このモデルで3代目となる。現行モデルは、3.7Lエンジンを搭載。AWDシステムは、レジェンドなどに使われているSH-AWDが使われるなど、スポーティなハンドリングをもつSUVとして高い人気を得ているモデルだ。

アキュラMDXプロトタイプのデザインは、現行モデルのイメージ残しながら、アキュラを象徴する次世代デザインのフロントグリルやジュエルアイLEDヘッドライトを採用。空気の流れを感じさせるスムーズでエレガントな造形を表現したという。

また、インテリアは全高を現行モデルより1.5インチ低くしながらも、現行モデルと同等のインテリアスペースを確保した高効率パッケージを実現している。

パワートレインは、3.7Lから新型の3.5L直噴SOHC i-VTEC V型6気筒エンジンへダウンサイジング化。高トルクと低燃費を両立し、北米におけるホンダの主力となるエンジンだ。

走りを支えるサスペンションは、前・後とも一新。軽量化シャシーの採用により、ラグジュアリーSUVにふさわしい加速性能と快適性を備えた。

新型アキュラMDXは、米国アラバマ州で生産し、2013年半ばに米国での発売を予定している。現行モデル同様に、今のところ日本への導入はないアキュラMDX。北米での現行モデルの価格は、エントリーグレードで約4万3000ドルから。まさに北米でのホンダを支えるドル箱モデルといえる。

フィットやアコードなどへ新型ハイブリッドシステムの搭載を進めるホンダだが、今回のMDXにはハイブリッド化の話題は上がっていない。ライバルのレクサスなどは、RX450hなどハイブリッドモデルを持つ。日産も同じデトロイトショーで、ハイブリッドモデルのSUV、レゾナンスを発表するなどハイブリッドSUVという流れも加速しそうだ。

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アキュラMDXプロトタイプ
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(レポート:CORISM編集部

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